2016年10月30日日曜日

当会が関わった『シェパード』(助ける気持ちがイノチをつなぐ)『後編』

この先は、当時のブログにも軽く書きましたが、、


元飼い主のNさんと電話で話した

シェパードBを散歩中に3回くらい、踏切に置いてあった「はた?のようなもの」をシェパードがいたずらをして、、
それをJRのビデオで撮られていて、、

JRに呼ばれて、それから警察にも呼ばれた

その件で、女房がふさぎ込んでしまった

女房はすでに親の介護中だったところ、この事件があって家族がぎくしゃくし始めた
元々女房は犬があまり好きでなかったため、

家庭の平穏を取り戻すためには、犬を手放すしかなかった

犬の命を助けてもらえるなら、そうして欲しい


私からの質問

「シェパードは、どこかで買われたのですか?」


Nさん

「京都市内の警察犬訓練所から飼いました」

わたし

「そうですか わかりました」

という会話なので、当会の募集文章のなかにある↓大きな赤字部分

警察犬訓練所から一般のお宅へ譲り受けられたシェパード 4歳 オスです。 普段は大人しく、人への威嚇もありませんが、 音に敏感で怖がり、パニックになることがあり、飼養が難しいとのことで譲渡先の一般のご家庭からセンターに持ち込まれました。
性格・特徴
普段は大人しいですが、散歩中の踏切など、大きい物音に敏感に反応し、パニックになることがあります。譲渡先の一般のご家庭からセンターに持ち込まれました。

この文章はおかしいですね

わたしはおとといこの文章をはじめて読みかえしたので、、

なぜ販売でなく、譲り受けになっているのか?

だから『譲渡先』という言葉はいらないはず
警察犬訓練所から飼い主が購入したことがわかった時には
すでに、センターに見に行ってくださった方を噛んでいたので

「噛んだことがある」と書くか、行政にいる段階で、「噛んだことがある犬をまだ人なれさせれていない段階でそのまま一般に募集すること」に行政がいい顔をしないなら

噛んだことは書かない、しかし、希望の連絡があった方には必ず話をする
その場合、もちろん、

「おりの目のあいだから、高い位置から手を入れて、犬を怖がらせた原因がある」ということも説明する
もちろんいきなり譲渡でなく、シェパードの経験ある方などしか無理だし、一度犬をセンターまで見に行ってしっかり見てもらう・・などかなり慎重に話をすすめないといけないと思います

だから、噛んだことも書かないなら、「警察犬訓練所にいた犬」ということも書かないほうがよかったですね・・

当時の会員の方に代理投稿をお願いしていて、わたしは現場でせいいっぱいで時間がなくて、訂正された文章を見ていませんでした

「警察犬訓練所」と書いてしまうと、、

いかにも訓練されている犬・・と、誤解を受けてしまいます

少しは訓練はされていますが、1歳未満で販売された犬ですから
しかも、、

訓練所が交配させて売った犬

訓練所がブリーダー、、で京都市内の民間の警察犬訓練所が不幸な運命になる犬を産ませてしまった
わけですから・・その訓練所は、今もバンバン、シェパードを交配して売っていますが・・・

でも、今のわたしなら、一旦うちで保護してから(犬歯を削ってから)募集しました
結果、一般の希望者で安心してお願いできる人はおらずみなさんに断ったので
犬歯を削らずにあの時シェパードという犬を募集してしまったことが大事には至らずに済みました


飼い主との電話を切り、わたしはすぐに、この京都市内の「K警察犬訓練所」に電話をしました

直接所長と話をしました

所長は

「ええ?? Nさんがですか? びっくりしますよ
なにも相談受けてませんから・・」

わたし

「このシェパード、そちらが産ませてNさんに販売したんですよね?
今京都府のセンターにいるんですよ・・
そちらで引き取ってもらえませんか?」

所長

「それは無理です  Nさんが直接わたしに言ってきてくれたならまた考えますが・・
直接言ってきてるわけじゃないので」

わたしは内心・・
(もう・・自分に責任あるんやんか、、こういう人に売ったんは自分らやろ?
そんなこと言わんと、犬のこと考えたら、どうたら言わんと普通はすぐに引き受けるやろ!
まあ、、ブリーダーやねんから、すぐに引き受けるわけないか・・
ひきうける人間なら 金でイノチ売らんわな、、)

そのあとまたNさんに電話

「K所長が、ああたらこうたら(↑に書いた内容)言ってますけど・・」

Nさん

「それは引き取ってくれるならうれしいですよ 犬のためにも・・
でも、、所長に電話するのはもういやなんです

これまであの訓練所と、さんざん金のつきあいをしてきました
展示会に出すために訓練をした方がいい・・とか、、
迎えに来た時の交通費とかも払ってきましたし、、
Bをセンターまで迎えに行ってくれと言うと、また交通費を請求してくる・・

もうぼくは、あの訓練所との金のつきあいをきりたかった

だから僕からは電話はしたくないんです
もう僕は犬のことは忘れたいんです」

わたし
この人のこの様子じゃ、無理だろうと思い
犬のことは忘れたいとは、自己中やなあ、、と思いましたが

「そうですか、、わかりました」

そのあとまたK所長に電話
「Nさんが、ああたらこうたら(↑の内容)言ってますけど・・」

K所長
「え??
そんなこと言われてるんですか、、
うちは、Nさんがまさか、そんなふうに思ってたとは思いませんでした」

わたし
「そうですか、、
Bをセンターに迎えに行ってもらえませんか?
おたく、センターのすぐ近くですよね?」

K所長
「いえ うちは引き取りません」

わたし
「そうですか・・」
内心(どういうことや!Nさんから自分にお願いしてきたら引き取る言うたくせに・・
Nさんが自分にお願いせんことが気に入らんのか、、命やのに)

近いうちわたしがセンターに見に行こうと思いました

シェパードを殺処分に見送る考えは全くありませんでした

わたしは、行政に電話抗議などは一瞬判断して行動に移すほうですが
いぬや猫を助けるには

本能でやってる人間なので、募集期限が来るまでは夢中で、だれかシェパードに慣れた人が現れないか・・と考えるのと並行しながら、本能でこんなふうに電話などしていました

ちょうどそこへ、福知山犬里親さがしの会のDさんから電話がかかってきました


電話は特別な用事じゃなかったのですが、少し前にブログに書いた猟犬「りょう」をDさんが5か月間入れた訓練所が、このシェパードを売った訓練所だったので、このことを話しました

するとDさんが

「わたし、K所長に電話してみるわ
りょうちゃんはもう訓練所を出たけど、所長とは何回か話したことあるから
シェパードを引き取ってもらえないか、お願いしてみるわ」と

数時間してDさんから電話があり

「所長が留守で、別の人に言ってみたけど、無理かもしれない
あまりいい感触じゃなかった」と


わたしは、もう、うちが引き取らないと無理かな・・
その場合、センターからそのまま神戸のかかりつけ医にゲージで連れて行って
犬歯を削ってもらうしかないな・・

と思い始めていたら、、佐藤センター長から電話が・・

「シェパードですが、警察犬訓練所の若い女性が迎えに来ました
喜んでしっぽ振って帰っていきましたよ」

わたし
「じゃ たぶんその若い女性がBの担当訓練士で、子犬の時から関わっていたんでしょうねえ」と

ああ、、よかった

助けたい気持ちが、保健所の職員が飼い主の連絡先を教えてくれることになり、
飼い主も犬の情報は、「犬が助かるなら」という思いから話してくれて、それで訓練所に
電話することができて、そしてまたタイミングよく、『りょう』をその訓練所に入れたDさんから電話がかかった

訓練所の所長は、、推測ですが

やっぱり
考えたのだと思います

犬を商売する人ですから、「犬のイノチを救う」のではなく

「人のうわさ」ですね

それを考慮して、今回は引き取ったのだと思いまし

この件で、もう少し考え直してくれたならいいんですが・・

なかなかそうはならんでしょう

イノチを売ることができる人間なんて

わたしは

こころのない人しか
できないこと

だと思っていますので


わたしは、

『目に見えない力』を信じる人間です

どうせやっても同じ なんて考えません


わたしは、

『金儲けでは決してやっていなく、純粋に、命を助けたい』

第二種動物取扱業

『全ての生命を尊ぶ会』の代表です

代表と言っても、小さな小さな会であり

もちろんNPOなど、なんの意味もないと最初から思っており

最初からNPOなんかにするつもりもなく

最初から、自分の主張をしてきました


行政からの引取りをしている時は、

あれでも少し、主張を控えていました

それと、多数の犬猫の世話で、現場でせいいっぱいで

今しているようなことをする時間がなくなっていた


わたしはこれからも、自分の主張を書きます

だって、

犬や猫、野生動物やほかの動物も


ただの人間だけの身勝手で、殺していいなんて、

いったい誰が決めたんですか??

ただの人間だけが、ただの一部の人間だけで

勝手に決めて殺しているんじゃあ
ないですか・・

わたしはそんな

ただの一部の人間

じゃない

から


助けることは、誰だって行動に移せる

もし、事情で行動に移せない人でも

誰だって、声をあげることはできる

のですから・・・


助けるべきだ
という気持ちを持っているならば・・ですがね。。。

助ける気持ちが人をつなぎイノチをつないでいく・・

見えない力は必ず働く

たとえ行政の人間に殺されてしまった後の犬や猫でも
その子らを思う気持ちが、また、別の犬や猫を助けることにつながるんです

それが『見えない力が働く』ということ

なのです

それはなにも、犬猫をはじめとする動物に限ったことではありません
いじめをはじめとする、、人間社会も、おんなじ です。


『仕事という言葉』は、『ものごとに仕える』ということ

わたしはこういう仕事をする人間です

もっともっといい『仕事人』になっていきたいし、
そうしていくつもり です。


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