2016年10月31日月曜日

猟師と農家と野生動物

☆今日は、和歌山県田辺市 中辺路行政局(田辺市役所の支所)というところに電話

ここが、猟犬がおばあさんを殺してしまった地元管轄ということで、農業の係りの
「くりひらさん」に言いました

市役所の担当が、昨日のうちにくりひらさんに伝えてくれていたそうで、くりひらさんが猟友会の会長に電話してくれましたが、いままだ、そういうことを話す段階ではない
と、猟友会会長に言われたそう、、

今たぶん、狂犬病の検査中じゃないか?と思うんですよね・・・

検査は2週間で結果が出るので、結果はもちろん陰性ですが、、

そのまま放っておくと、飼い主が手放すと言って、殺処分になってしまう・・

今日栗原さんにもう一度、猟犬を飼っていた猟師のところに行ってきてくださいよ・・
犬猫担当の職員とともに・・って言いました

栗原さんは
行くとしても、まず猟友会の会長に電話をしてから、、というので、
じゃ、今日絶対に会長に電話しといてくださいね・・と

今日、犬猫担当新田さんは休みだそうで、、明日犬猫担当にまた電話します


☆野生動物の命守るハードネット↓アルミかステンレス製だと思う
しっかりしていて、2段に高くしてあるので
鹿・いのししが飛び越えることもなく、オス鹿の角も絡まない

これだと作物も動物の命も守れる
3軒の農家の田畑が隣接していれば国の補助金で実質無料で配られる

福知山市当会の近く

これをしている農家は、ごくわずか

自分で設置だけすればいいだけなのに・・



↓当会の隣家とその近所の人の共同経営の畑

万願寺とうがらしをつくってJAに出荷している
元わたしの家の住人が所有する畑だったのを、
作る人がないから、この人らが作ってる

この柔らかいネットに、オス鹿の角がからまり
動けなくなり、そこへ猟師が来て打ち殺す

当会保護のダックス「サン」もこれにからまったところ
誰かに発見されて丹波警察に連れてこられた
サンは、絶対に、ひどい肛門のヘルニアだったから
飼い主に棄てられてる・・


↓今のところ(兵庫県多可郡多可町)に越してきてすぐ
すぐ下の道路の溝にこんな形で鹿が死んでいた

車にはねられて、こんなふうに溝に入るかな??
警察だったか役場だったかに連絡した




昨年夏、綾部市から当会へ避難したあと、京都センターに収容された野犬Uちゃんの里親になられた舞鶴市の施設へUちゃんを見にいった帰り道に見つけたうり坊

↓農家が依頼して猟師がしかけた箱わなにかかっていた



↓猟師の連絡先の看板


真夏は数時間で熱中症で死にます

動物愛護法では、どういった動物も、みだりに苦しめてはならない

と決まっています

真夏に日陰のないこんな場所で箱わなかける自体、
愛護法違反

です

この子ら、ただただおなかが空いてるだけ

おなかが空いて、

ただただ食べもの探してるだけ

人間の作物荒らしてやろう・・なんて

これっぽっちも思ってません

「奇跡のりんご」で

自然栽培の秋山さんが書いてた

秋山さんが今の秋山さんになる前

自分のとうもろこし畑に、たぬきが来てとうもろこし食べられるから、わなかけた

足を挟む、「とらばさみ」だったと思う


ある日、畑に行ったら、子だぬきがわなにかかってて、

お母さんだぬきが、自分が近づいても子だぬきに寄り添ってた


わなを外してあげた

もちろん殺してなんかない

秋山さんは、次の日から、

売り物にならないとうもろこしを畑の脇に重ねて置いてあげてたら

たぬき親子は、それだけ食べて、畑のとうもろこしには手を付けなかった・・

その後、秋山さんは、自然栽培で林檎をつくる

『害虫』『益虫』なんて、人間が勝手に決めただけ
『害虫』って、かわいい顔してる・・って、書いてあった

これなんですよね・・

わたしは、こういう思想が好きなんですよ


みんなで分け合えばいい

余ったものは、野生動物が食べてもいいじゃないか

本当は、余らなくても、食べてもいいじゃないか

って、、思う


これと『餌付け』は違うと思います

野生動物への餌付けは、また違った方に行ってしまう


変に栄養付けさせて、たくさん交尾をさせてしまったら
また
不幸な子たちが増える、、


だから

「日本熊森協会」に、娘と一緒に一年間だけ会員になってた時、

『どんぐり運び』とか『かき運び』とか

熱心な人は、山へ熊のために運んでた

わたしはそれは違うと思った


今熊が山から下りてきて人間おそったり、、とか

それって、、人間社会も、化学物質や電磁波や、大気汚染とかで
みんなくるってきてて、事件とかも多いけど

今の熊は、だから、みんなじゃないんやけど
普通ならいくらお腹が空いても、ある程度のとこまでしか出てこんと思うけど

都会の食べ物屋に入ったり
熊の行動もおかしくなってるのと違うかな・・?

熊のえさとかも、汚染大気とかで、汚染されてると思うし、、


当会は熊が良く出るところです

今の多可町も出ますが、当会の家の敷地内のカキの木に、よく鹿や熊が来て食べていました

昨年10月、福知山市長田野工業団地の大気汚染でここに避難してきて、ここから当会の猫の世話に通っていた時、
猫の世話の途中に勝手口のドア開けたら、5メートル先のかきの木に登って、熊が木に座って、かきをもいで食べてました

熊が食べ終わってから出ようかと思ったけど、1時間半経ってもまだ食べてたから、ゆっくり食べさせてあげよう
わたしも、いくら動物の自由を尊重する気持ちでも、勝手口から出ていく勇気はなく、別のドアから出ました

別の日には、その付近で、夜車で走ってて、、、

『真っ黒の犬が3頭道路わたってる・・』って思って、

『大変や 保護しな』

って思って車で近づいたら、子熊でした

子熊が三頭で道路わたってて、、子熊、はじめてみたのでびっくりしました

でも、地元の人は慣れてます

小学生はみんな、ランドセルに鈴つけて学校行ってた

あのあたりの熊は、人間がなにもせんかったら、熊も何もしてこないと思う・・・


犬もおんなじ

人間が怖い事、いやなことせんかったら、噛んできたりせん

犬は条件反射的なことが多いから

昔一回でも、そういう目にあった子で、繊細な子は、そういう場面になったら噛んだりする

人間のせい

それを、わかってあげる人間にならなあかんのやけど、、そんな人、少ない


わたしはさ、自分が死んで、焼かんでもいい法律なら

山にわたしのからだ放っといてもらって、おなかが空いた野生動物とか、鳥とか、虫に、

わたしのからだを食べてもらいたいって、、思ってる


娘がこの前言ってた

『おとん(娘の父親)もこの前そんなこと言うとったで
最期は山に行ってそこで死にたい って・・』

ふーん、、そうなんや・・

そのあたりは、考えが似とるんやな・・

結婚してた時はわからんかったけど、まあ

お互い別れて別々の家庭持って、年を取って行って、、

似た考えもあったんや

って思ったら、、おもしろいもんやなあ・・


自分の最期くらい、

自分できめたいなあ!(^^)!






2016年10月30日日曜日

当会が関わった『シェパード』(助ける気持ちがイノチをつなぐ)『後編』

この先は、当時のブログにも軽く書きましたが、、


元飼い主のNさんと電話で話した

シェパードBを散歩中に3回くらい、踏切に置いてあった「はた?のようなもの」をシェパードがいたずらをして、、
それをJRのビデオで撮られていて、、

JRに呼ばれて、それから警察にも呼ばれた

その件で、女房がふさぎ込んでしまった

女房はすでに親の介護中だったところ、この事件があって家族がぎくしゃくし始めた
元々女房は犬があまり好きでなかったため、

家庭の平穏を取り戻すためには、犬を手放すしかなかった

犬の命を助けてもらえるなら、そうして欲しい


私からの質問

「シェパードは、どこかで買われたのですか?」


Nさん

「京都市内の警察犬訓練所から飼いました」

わたし

「そうですか わかりました」

という会話なので、当会の募集文章のなかにある↓大きな赤字部分

警察犬訓練所から一般のお宅へ譲り受けられたシェパード 4歳 オスです。 普段は大人しく、人への威嚇もありませんが、 音に敏感で怖がり、パニックになることがあり、飼養が難しいとのことで譲渡先の一般のご家庭からセンターに持ち込まれました。
性格・特徴
普段は大人しいですが、散歩中の踏切など、大きい物音に敏感に反応し、パニックになることがあります。譲渡先の一般のご家庭からセンターに持ち込まれました。

この文章はおかしいですね

わたしはおとといこの文章をはじめて読みかえしたので、、

なぜ販売でなく、譲り受けになっているのか?

だから『譲渡先』という言葉はいらないはず
警察犬訓練所から飼い主が購入したことがわかった時には
すでに、センターに見に行ってくださった方を噛んでいたので

「噛んだことがある」と書くか、行政にいる段階で、「噛んだことがある犬をまだ人なれさせれていない段階でそのまま一般に募集すること」に行政がいい顔をしないなら

噛んだことは書かない、しかし、希望の連絡があった方には必ず話をする
その場合、もちろん、

「おりの目のあいだから、高い位置から手を入れて、犬を怖がらせた原因がある」ということも説明する
もちろんいきなり譲渡でなく、シェパードの経験ある方などしか無理だし、一度犬をセンターまで見に行ってしっかり見てもらう・・などかなり慎重に話をすすめないといけないと思います

だから、噛んだことも書かないなら、「警察犬訓練所にいた犬」ということも書かないほうがよかったですね・・

当時の会員の方に代理投稿をお願いしていて、わたしは現場でせいいっぱいで時間がなくて、訂正された文章を見ていませんでした

「警察犬訓練所」と書いてしまうと、、

いかにも訓練されている犬・・と、誤解を受けてしまいます

少しは訓練はされていますが、1歳未満で販売された犬ですから
しかも、、

訓練所が交配させて売った犬

訓練所がブリーダー、、で京都市内の民間の警察犬訓練所が不幸な運命になる犬を産ませてしまった
わけですから・・その訓練所は、今もバンバン、シェパードを交配して売っていますが・・・

でも、今のわたしなら、一旦うちで保護してから(犬歯を削ってから)募集しました
結果、一般の希望者で安心してお願いできる人はおらずみなさんに断ったので
犬歯を削らずにあの時シェパードという犬を募集してしまったことが大事には至らずに済みました


飼い主との電話を切り、わたしはすぐに、この京都市内の「K警察犬訓練所」に電話をしました

直接所長と話をしました

所長は

「ええ?? Nさんがですか? びっくりしますよ
なにも相談受けてませんから・・」

わたし

「このシェパード、そちらが産ませてNさんに販売したんですよね?
今京都府のセンターにいるんですよ・・
そちらで引き取ってもらえませんか?」

所長

「それは無理です  Nさんが直接わたしに言ってきてくれたならまた考えますが・・
直接言ってきてるわけじゃないので」

わたしは内心・・
(もう・・自分に責任あるんやんか、、こういう人に売ったんは自分らやろ?
そんなこと言わんと、犬のこと考えたら、どうたら言わんと普通はすぐに引き受けるやろ!
まあ、、ブリーダーやねんから、すぐに引き受けるわけないか・・
ひきうける人間なら 金でイノチ売らんわな、、)

そのあとまたNさんに電話

「K所長が、ああたらこうたら(↑に書いた内容)言ってますけど・・」

Nさん

「それは引き取ってくれるならうれしいですよ 犬のためにも・・
でも、、所長に電話するのはもういやなんです

これまであの訓練所と、さんざん金のつきあいをしてきました
展示会に出すために訓練をした方がいい・・とか、、
迎えに来た時の交通費とかも払ってきましたし、、
Bをセンターまで迎えに行ってくれと言うと、また交通費を請求してくる・・

もうぼくは、あの訓練所との金のつきあいをきりたかった

だから僕からは電話はしたくないんです
もう僕は犬のことは忘れたいんです」

わたし
この人のこの様子じゃ、無理だろうと思い
犬のことは忘れたいとは、自己中やなあ、、と思いましたが

「そうですか、、わかりました」

そのあとまたK所長に電話
「Nさんが、ああたらこうたら(↑の内容)言ってますけど・・」

K所長
「え??
そんなこと言われてるんですか、、
うちは、Nさんがまさか、そんなふうに思ってたとは思いませんでした」

わたし
「そうですか、、
Bをセンターに迎えに行ってもらえませんか?
おたく、センターのすぐ近くですよね?」

K所長
「いえ うちは引き取りません」

わたし
「そうですか・・」
内心(どういうことや!Nさんから自分にお願いしてきたら引き取る言うたくせに・・
Nさんが自分にお願いせんことが気に入らんのか、、命やのに)

近いうちわたしがセンターに見に行こうと思いました

シェパードを殺処分に見送る考えは全くありませんでした

わたしは、行政に電話抗議などは一瞬判断して行動に移すほうですが
いぬや猫を助けるには

本能でやってる人間なので、募集期限が来るまでは夢中で、だれかシェパードに慣れた人が現れないか・・と考えるのと並行しながら、本能でこんなふうに電話などしていました

ちょうどそこへ、福知山犬里親さがしの会のDさんから電話がかかってきました


電話は特別な用事じゃなかったのですが、少し前にブログに書いた猟犬「りょう」をDさんが5か月間入れた訓練所が、このシェパードを売った訓練所だったので、このことを話しました

するとDさんが

「わたし、K所長に電話してみるわ
りょうちゃんはもう訓練所を出たけど、所長とは何回か話したことあるから
シェパードを引き取ってもらえないか、お願いしてみるわ」と

数時間してDさんから電話があり

「所長が留守で、別の人に言ってみたけど、無理かもしれない
あまりいい感触じゃなかった」と


わたしは、もう、うちが引き取らないと無理かな・・
その場合、センターからそのまま神戸のかかりつけ医にゲージで連れて行って
犬歯を削ってもらうしかないな・・

と思い始めていたら、、佐藤センター長から電話が・・

「シェパードですが、警察犬訓練所の若い女性が迎えに来ました
喜んでしっぽ振って帰っていきましたよ」

わたし
「じゃ たぶんその若い女性がBの担当訓練士で、子犬の時から関わっていたんでしょうねえ」と

ああ、、よかった

助けたい気持ちが、保健所の職員が飼い主の連絡先を教えてくれることになり、
飼い主も犬の情報は、「犬が助かるなら」という思いから話してくれて、それで訓練所に
電話することができて、そしてまたタイミングよく、『りょう』をその訓練所に入れたDさんから電話がかかった

訓練所の所長は、、推測ですが

やっぱり
考えたのだと思います

犬を商売する人ですから、「犬のイノチを救う」のではなく

「人のうわさ」ですね

それを考慮して、今回は引き取ったのだと思いまし

この件で、もう少し考え直してくれたならいいんですが・・

なかなかそうはならんでしょう

イノチを売ることができる人間なんて

わたしは

こころのない人しか
できないこと

だと思っていますので


わたしは、

『目に見えない力』を信じる人間です

どうせやっても同じ なんて考えません


わたしは、

『金儲けでは決してやっていなく、純粋に、命を助けたい』

第二種動物取扱業

『全ての生命を尊ぶ会』の代表です

代表と言っても、小さな小さな会であり

もちろんNPOなど、なんの意味もないと最初から思っており

最初からNPOなんかにするつもりもなく

最初から、自分の主張をしてきました


行政からの引取りをしている時は、

あれでも少し、主張を控えていました

それと、多数の犬猫の世話で、現場でせいいっぱいで

今しているようなことをする時間がなくなっていた


わたしはこれからも、自分の主張を書きます

だって、

犬や猫、野生動物やほかの動物も


ただの人間だけの身勝手で、殺していいなんて、

いったい誰が決めたんですか??

ただの人間だけが、ただの一部の人間だけで

勝手に決めて殺しているんじゃあ
ないですか・・

わたしはそんな

ただの一部の人間

じゃない

から


助けることは、誰だって行動に移せる

もし、事情で行動に移せない人でも

誰だって、声をあげることはできる

のですから・・・


助けるべきだ
という気持ちを持っているならば・・ですがね。。。

助ける気持ちが人をつなぎイノチをつないでいく・・

見えない力は必ず働く

たとえ行政の人間に殺されてしまった後の犬や猫でも
その子らを思う気持ちが、また、別の犬や猫を助けることにつながるんです

それが『見えない力が働く』ということ

なのです

それはなにも、犬猫をはじめとする動物に限ったことではありません
いじめをはじめとする、、人間社会も、おんなじ です。


『仕事という言葉』は、『ものごとに仕える』ということ

わたしはこういう仕事をする人間です

もっともっといい『仕事人』になっていきたいし、
そうしていくつもり です。


当会が関わった『シェパード』(助ける気持ちがイノチをつなぐ)『中編』

この方の、「してはいけないことをしてしまった」というのは、動物をイノチととらえる方なら理解できると思いますが、

『シェパードに対して申し訳ない』ということです

何も、センターに対してどうたらいうのではありません

最近萩原副課長がわたしに言いました

「センターの職員が付いていながらセンターにいらした来客の方を噛ませるというのは、あってはいけないことなんですよ」と

わたし
「京都府センターに見学に行ったのと同時期に、京都市家庭動物相談所に見学に行ったんですよ
(平成26年1月)
その時のね、職員で、相談係の小野寺さんていう人が、犬舎などを案内してくれたんだけど、収容室でフリーでいる犬を見ているとき、すぐそばにいたわたしの前に立ちはだかってね

『この犬は猟犬です
ぼくがなぜここに立つかというと、犬に噛ませたくないからなんです
見学の人に対する配慮はもちろんなのですが、犬が一度噛むとしばらく噛むくせがついてしまう
僕はこの猟犬にかむくせをつけたくないんです』

小野寺さんとは他にも話をしたんですが・・
小野寺さん、今どこ行ったんかな・・って思って、、

ああいう人がセンターにおったらええのに、、」と、、


数か月前に萩原副課長と電話した時に、わかったこともありました

シェパードの募集をした際に、『踏切でパニック』の、『踏切』の部分を消させるように
佐藤元センター長に言ったのは、

萩原副課長だった、、
当時、飼い主が山城北保健所に持ち込んだ時に、保健所の担当だった一人が萩原副課長であった

個人情報にかかるおそれがあるから、『踏切』の部分を消させるようにセンター長に言った・・と

わたしは

「うちは金儲けでやってるわけでなく、純粋にイノチ助けてやってる団体ですよ

無責任な飼い主の尻拭いと、無責任なえさやりの尻拭いと、啓発も指導もできてない無責任な
行政の尻拭いをやってきたんですよ

『踏切』が個人情報にあたる??

飼い犬を殺してくれって保健所に持ち込んだ飼い主の

住所・氏名・電話番号・生年月日を聞いているんではないんですよ

里親希望をしてくる人への注意喚起もあって載せたんです

誰でもが簡単に飼える犬じゃないって、何かあるんだな、、って、わかってもらうためなんですよ」

と、、

当時の話に戻ります


このままだと、期限が近づくだけなので

何か、なんでもいいから、この子のくせとか、、
わかる情報が欲しい

と思い、山城北保健所に電話をしました

保健所にいた時の様子や、飼い主から引き取った時の聞き取りなど
もっと詳しいことが知りたかったので・・

保健所に電話すると、担当の女性が出て、

わたし
「京都府動物愛護管理センターの譲渡団体になって、殺処分対象の犬の引取りや里親募集をしている全ての生命を尊ぶ会の井上ですが、、

そちらの保健所に飼い主が持ち込んだシェパードのこことで、詳しく聞きたいことがあるんです」

女性職員
「あー Nさんですね  Nさんの電話番号言いましょうか?」

内心わたしは

(え?? Nさんとは、飼い主のことだ  ラッキーーーー)

こういう流れで、女性職員の方は、元飼い主の電話番号を教えてくれました


正直、、まさか行政公務員が、個人情報を教えてくれるとは思っておらず、、

助かったああ・・って、思いましたね


この話も、のちに萩原副課長と話しました

「萩原さんさあ、、『踏切』が個人情報になるって言うけど、あの時、山城北保健所の女の人があっさり飼い主の電話番号教えてくれたんやで

あの時わたし困ってさあ、、まさか電話番号教えてくれるとおもわへんやん??

しかしラッキーやったわ
あのおかげであの子助かったんやもん・・

飼い主かって、『どこから電話番号聞いたんや?』なんておこらへんやん

あの女性職員には、わたしの電話の様子で、何とか情報聞きたいって想いが届いたから
、とっさにそう言葉が出たんやと思うわ」

萩原副課長
「それはいけない事ですから」

わたし
「わかっとるよ そんなこと
だけどな、そういう思いが通じて、そうなって、結果、飼い主とわたしが電話で話せたことから
あの子、とりあえず幸せになったんやんか・・

わたしはあの女性職員に感謝しとる

あの時ブログでは『保護活動仲間のつてで元飼い主の連絡先情報を得た』って書いたのは
わたしに飼い主の電話番号を教えてくれた女性職員がおたくらから責められへんために・・や

萩原さんみたいに、『踏切の言葉を個人情報やから消せとか・・』
そんなこと言うとるから結局殺すばっかりでイノチが助けられへんねんやん」

萩原副課長は、悪い人ではないんやけど、、

たぶん

石橋をたたいたとしても、ちょっとは踏み出しても、、やっぱり引き返す・・・

ってタイプな気がする・・


本気でイノチ助けよおもたら

この日本では
そんな考えではあかん

そこが全然「イノチ目線でない」いうこと

萩原副課長は、動物行政職員でなければ、結構いい人?かもしれんけど、
動物愛護行政には

やっぱり向いてない

と、思います


長いので、またできるだけ夜に後編書きたいと思います






2016年10月29日土曜日

当会が関わったシェパード(助ける気持ちがイノチをつなぐ)『前編』

この子は、平成26年1月に当会が京都府の譲渡団体になって初めて里親募集サイトで募集をしたシェパードです

京都府センターに入ってセンターが殺処分対象にした犬を、約1週間後に里親募集サイトへの掲載期間を2週間設ける
それで里親が決まらなかった子や、募集をするには難しい子に関しては、当会が引き取る

ということで、最初京都府とルールを決めました

この前月に当会は、神戸市の譲渡団体になっていたので、できるだけ当会で多数抱えなくてすむように
こういった提案をわたしがしました

本当は、収容されて1週間待たずに掲載をしたいと言ったのですが、そこは京都府に却下されました

最初の募集が、私自身飼育経験の無いシェパードということだったので、悩みました

とりあえず、センターの情報で、
●元飼い主が京都府の山城北保健所に持ち込んだ(もう要らないという意味)
●元飼い主が散歩中に、『踏切でパニックになる』という情報があった

情報はこれくらいでした
で、里親募集サイトに、↓の写真と募集経緯などの文章を、当時の会員の方に代理投稿をしてもらいました(わたしが犬猫の世話で手一杯なので)

とても悲しそうな目をしています


警察犬訓練所から一般のお宅へ譲り受けられたシェパード 4歳 オスです。 普段は大人しく、人への威嚇もありませんが、 音に敏感で怖がり、パニックになることがあり、飼養が難しいとのことで譲渡先の一般のご家庭からセンターに持ち込まれました。
性格・特徴
普段は大人しいですが、散歩中の踏切など、大きい物音に敏感に反応し、パニックになることがあります。譲渡先の一般のご家庭からセンターに持ち込まれました。

どうぞよろしくお願いします!

この子のこういった特性をご理解下さり、長い目で訓練してくださる方、
大型犬の飼育経験者の方、是非ご検討ください。


↑の里親募集文には誤りがあります
赤字の部分ですが、、当時この子は飼い主が山城北保健所に持ち込んだという情報しかありませんでしたので、

「赤字 譲渡先の」というのは省くべき文章でした

「警察犬訓練所」というのも、当初はわかりませんでした
あとでわかったので、付け足した言葉です

あと、このシェパードの募集文に、「パニックになることがある」とありますが、最初ここには『踏み切りでパニックになることがある』と書いていました

が、それをみた佐藤元センター長から
「この『踏切で』という言葉は、個人情報にあたるから消してくれ」と電話がありました

わたしは
「なんでですか?なんでこれが個人情報になるんですか?」と言うと

「この言葉により、元飼い主が特定される可能性がある」
と言われて、、、

そんなことで何で個人情報になるんよ・・
少しでも注意事項を書いておいた方が、希望者と話すときに役立つと思ったのに・・

終生飼養の責任を果たさずに、保健所に持ち込む飼い主が、なぜそこまで守られないといけないのか?
とても不思議でした

希望者は確か、、5名以上は現れたと思います
しかし、アンケートを見ると・・みな安易な動機でした

男性から
「かっこいいから飼ってみたかった・・」
みたいな感じ・・・

そのころ、滋賀県のあずかりOさんが、ご近所の方を紹介してくださいました

Oさんは、ご自身が保護されたMIX犬を、通りがかりにそのおうちの方に「飼ってもらえませんか?」
って、お願いしてみたら

「はい よろしいですよ」と言って、飼ってくれたという方です

そのMIX犬は、何とも愛嬌ある、10キロくらいの毛がもじゃもじゃのかわいらしい子

そこの奥さんは、親御さんの時代から、ずっとシェパードを飼っておられて、目的は番犬のためだそうですが、、シェパードなど大型犬の飼育にとても慣れておられました

その時、その家では、そのMIX犬のほかに
シェパードが3頭と、高齢のラブラドールが一頭いました

当会のシェパードの里親募集をみて、なかなか決まらないのを心配したOさんから電話があり、その方を紹介してくれたのです。

その方がシェパードを飼ってくださることになり、センターへ足を運んでくださいました

その日、少し時間がたって、その方から電話がありました

「井上さん、ごめんなさい
あの子を引き取るつもりでセンターに行ったのだけど、わたし、噛まれてしまったの・・」

わたし
「え?大丈夫なんですか?どこ噛まれたんですか?」

「手をね 噛まれたの
でもね わたしがいけないのよ
してはいけないことをしてしまったの
収容室のおりの目の間から、上から手を入れてしまったのよ」

「けがの具合は?病院には?」

「今からね帰りに病院に行くわ」

「本当に、ごめんさない」

「いいのよ わたしが悪いんだから 大丈夫よ
でもね
あの子を引き取るつもりだったのに、噛まれてしまうと、悪いんだけど
どうしても引き取れなくて、、、申し訳ないから
わたし、井上さんところにいる、一番大変な子を引き取らせてもらうわ」

「え? いいんですか?
とても助かります
本当に、ごめんなさい」

長くなりますので、、続きは次回書きます