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2017年5月13日土曜日

太田光「安倍首相バカ」発言の何が悪い! 総理の低能揶揄は名誉毀損でないとの判例が

二年前の記事ですが文末の通りになる『共謀罪』であると思います。
↓ネット引用
太田光「安倍首相バカ」発言の何が悪い! 総理の低能揶揄は名誉毀損でないとの判例が
「総理大臣だってバカはバカでしょ」
 爆笑問題の太田光がこんなふうに安部首相を痛罵したのは、3月29日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』での一幕だ。この日の放送で太田は、政府が沖縄普天間基地の辺野古移設を強行している問題に触れ、「安倍っていうバカ野郎」「私は個人的に(安倍首相を)バカだと思ってますけど」「沖縄は日本ですよ。何で日本を守らないのあのバカは」と“安倍はバカ”を連発。相方の田中裕二がなだめるも太田は「言い過ぎてねえよ!」と意に介さなかったが、この憤りには理由がある。
 基地移設問題では先日、翁長雄志沖縄県知事が沖縄防衛局に海上作業停止を指示していたが、政府はこれを無効にするとし、実際、30日には林芳正農林水産相が作業停止指示の効力を止めている。政府は今後も沖縄の民意を無視し続けるだろう。
 これに対し太田は「(翁長知事が)会おうと言っているのに、会おうともしない。選挙で翁長さんが県知事になったわけだから、あんたたちは選挙の意味を全部無効にすると捉えられてもしょうがないよね」と、民主主義の根底を覆す安部政権をまっとうに評したのである。さらには安倍晋三の首相としての資質についても、こう言及した。
「安倍っていう男のやっていることは、幼稚すぎると思うんだよね。自分の都合が悪くなったら会いませんみたいなのは、いくらなんでもバカにし過ぎなんじゃないの」
 案の定、これらの発言でネットは炎上。ツイッターなどでも、太田は集中砲火を浴びている。
「この反日チョン芸人が^^ 名誉棄損か侮辱罪かな・・・まあ官邸と公安は動いているはずなんで^^」
「一国の総理大臣に対してのこの態度?? バカな教養もない一介の芸人のくせに総理大臣を罵倒されるのは私までバカにされたように思えて腹立たしく思いました」
「侮辱罪または名誉毀損罪なんだが、知恵遅れの言うことだし責任能力が疑わしいので不起訴だろ」
 まったくもって、ため息しかでてこない。本サイトも先日、「安倍晋三の問題は政治性でなく人間性だ!」と題した特集記事のなかで「安倍首相は人格乖離」「インポ・マッチョ」「マザコン」と評する識者らの論評を紹介したが、これに対しても太田の一件と同様に「これは批判じゃなくて、名誉毀損というレベルで、仮にも一国の首相に対して安易に向けていい言葉ではない」などとネットユーザーから非難が殺到した。
 この際だから、はっきりと言っておかねばならないだろう。その認識は根本から間違っている。むしろ「一国の総理大臣」だからこそ、「安倍はバカ」「インポ」「マザコン」といった論評が容認されるのである。
 なにもこれは過激なアジテーションとして言っているわけではない。過去に裁判所がこうした表現を認める判決をくだしているのだ。
2000年のことだ。月刊誌「噂の真相」(休刊)が、時の総理大臣・森喜朗が早稲田大学在学中に売春取締条例で検挙歴があることをスクープ。これに対し森喜朗が、名誉を傷つけられたとして、謝罪広告および1000万円の慰謝料を求めた民事訴訟を起こした。
 このとき、森は「噂の真相」が記事内で自分のことを「サメの脳ミソ」「ノミの心臓」と表現したことについても、「意見論評の域を超えている」として、名誉毀損の対象となると主張していた。
 しかし、翌年の4月28日、東京地裁はこの部分について、原告・森喜朗の主張をしりぞけた。判決は、問題とされた「サメの脳ミソ」「ノミの心臓」という暗喩表現について、〈低能、小心者を想起させる表現であり、原告は内閣総理大臣を務める適正を欠くかのような印象を与え、原告の名誉感情を害しかねない〉と前置きしつつ、〈具体的事実を適示するものではなく、いささか品位を欠く表現ではあるけれども、表現自体が違法性を帯びるようなものとはいえない〉とした。そして、こう続けている。
〈原告は政治家で、しかも内閣総理大臣である。その資質、能力、品格が政治的・社会的に厳しい批判に、時には揶揄にさらされることは避け難い立場にある。こうした立場を前提に本件雑誌を読む一般の読者も、風刺的表現として理解するにすぎないであろう。「サメの脳ミソ」などの表現をもって、直ちに原告の社会的評価を低下させるとするのは相当ではない。この程度の表現は受忍すべきだ。〉
 この判決の2日後、森喜朗は内閣総辞職し、総理の座から退いたのだが、それはともかく、裁判所は総理大臣など“公人のなかの公人”と言える人物に関しては、「厳しい批判」や「揶揄」も「受忍すべき」という判断を明確に示したのである。
 当然だろう。それがいかに辛辣で品位を欠く表現であろうが、為政者に対して自由に批判できることこそが民主主義国家としての絶対条件、最後の砦なのだ。
 実際、先進国ではどの国でも、メディアやジャーナリスト、お笑い芸人たちが自由に大統領や首相などの権力者を批判し、揶揄し、茶化し、バカにしている。もちろん、権力者の側もそれを圧力で封じ込めたりすることはない。
 日本もかつてはそうだった。メディアではもっと辛辣な政治家の批判やスキャンダルが報道され、タレントたちもテレビでもっと自由に政治家批判を行っていた。一方の政治家もみだりにメディアに圧力をかけたり、名誉毀損で訴えたりすることはなかった。
 ところが、2000年、前述の森政権の頃から、自民党政権はこうした批判報道を力で封じ込めようとし始める。報道に逐一抗議をし、謝罪訂正しない場合は名誉毀損訴訟を起こすようになり、メディアはどんどん萎縮していった。そして、自民党はネットサポーターを別働隊にして、自分たちへの批判者に「炎上攻撃」を仕掛けることで、批判意見をさらに封じ込めていった。そうして現出したのが、今の状況である。
 改めて言っておくが、太田光のバカ発言なんて、政策上の批判であり、なんの問題もない。いや、これが人格上のバカ発言だったとしても、民主主義国家ではごく普通に行われている論評にすぎない。 
 ところが、今の日本では、この程度の些細な政権批判や論評、揶揄に対して、「一国の総理に対しておかしい」「名誉毀損だ」「放送法違反だ」という圧力が加わり、口をつぐまざるをえなくなってしまう。すでにネット上では、総理の批判をすることが何か国益に反する違法行為のような認識さえ広がっている。
 これでは、安倍政権が中国における中国共産党や北朝鮮における金正恩とほとんど変わりがないということではないか。
 たとえば、太田と安倍首相を、あるいは古賀氏と菅官房長官を同列に並べて「どっちもどっち」などとせせら笑っている人がいたら、ぜひ、改めて考えてみてもらいたい。この言論封殺の動きが進んだら、その先に何が起こるのか。もしかすると、権力者をせせら笑うことさえ許されなくなってしまうかもしれないのだ。

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底検証!「安倍に逆らう人が片っ端から逮捕される」(後篇)

安倍政権の支持率が上がっているだとか
景気が良くなっているだとか
こんなのは
いくらでもでっちあげできます

みんなこんなもの本当に信じているのだろうか?
と思っています

だって
わたし自身53年生きてきて

自分も自分の知り合い

だれ一人も

『今の政権を支持しますか?』なんて質問受けてないもん

それでわかることです

もしウソでないというのなら
どこの企業の何さん(イニシャル)に聞いたかを
明らかにしなくてはなりません

安倍とべったりの大企業の名前など
全部出してもらいましょう

☆ウソはいくらでもつける
特に今の安倍政権は『詐欺まがい政権』と言っていいでしょう

なんでもかんでも『強行採決』

これが『詐欺』でなくてなんなんでしょうか?って・・

わたしにとっては『詐欺まがいでなく明らかな詐欺』

こういうところからも
政治家の前世が『やくざ』だった人が多いっていうのが
理解できてしまいます

批評されるのがいやで
共謀罪作るなら
民間人になれば
名差しで批評されなくて済みますよ

結局は気が小さすぎる人だから
批評をされないように
憲法違反の法律を作ったり
なんでもかんでも
自分の手柄でやったような
嘘ニュースをメディアに報道させる

そしてそれをそのままやってのける
メディアも組長閣下のチンピラ同様・・・

近畿財務局の『佐川理財局長』を見ていても思います

『組長閣下』に飼い慣らされた子分
だと・・・

安倍首相が全国に数ある組(党)のうち
一番大きな組(例・山口組)の組長で
それぞれの組(党)のなかに
派閥がある

麻生派など
(例・神戸山口組)

そのなかで
もちろん
派閥争いもあり

そしてやくざなんだから
庶民に因縁つけて
金巻き上げて
自分たちは
ろくに仕事もせずに
豪勢な暮らしをする

そう考えれば
今の
庶民からすると
なぜ政治家が
あんな馬鹿みたいな
大金を
労働していない労働の対価

として欲しがるのか

政治献金を止めないのか

政党助成金をやめないのか

合点がいく
というものです

そして特に
今のこの国の組長(安倍)は『はだかの王様』そのものだ

※『はだかの王様』とはアンデルセン童話
この物語から
派生したこれらの意味↓

  • 「周りが言っているから、自分が間違っているのに違いない」という自己判断の喪失。
  • 馬鹿だと思われくない、周りより下だと思われたくない」という人間の小さな見栄。
  • 上記を用いた集団催眠商法という詐欺
  • 王様」だが「裸」。転じて、実際にはい実や権威を見せかける者への批判
  • とは民一人一人が思い込む事によって生まれる、には見えない衣服のような物という例え。
  • 子供のようなまっすぐな意見も、時には大切だという事。


今日は最後の『後編』です↓

●安倍政権下で進むグローバル資本主義ファシズム
斎藤

 メディアの体たらくは論外ですね。共謀罪は最近になってようやく反対キャンペーン的な報道も散見されるようになったけど、それだって市民運動の力に押された結果。独自の調査報道なんて、まずやろうとしない。そもそも監視社会のテーマがすごく嫌われるようになった。以前は「週刊文春」でも連載させてくれたけど、いまはメディア状況が激変した。「そんな話題は誰も興味がないから、やめてくれ」と言われてしまう。
室井 

マスコミだけじゃなく、フリーのジャーナリストも変わってきてません? だって2002年の住基ネットや、2003年の個人情報保護法にしても、多くのジャーナリストが集まって反対の声を上げたけど、マイナンバー制度や共謀罪については批判の声が少ないと思う。
斎藤 

そうなんだ。「斎藤さん、頑張ってください」で終わり。以前は監視社会の恐ろしさや問題点を知っている人たちが現役だったからね。古い世代の人々は戦争を体験していたり、皮膚感覚で権力の暴走の怖さをわかっていた。でも、あれから10年以上経ったいま、当時運動をしていた人たちも高齢化し、いい加減くたびれたんでしょう。そして何も知らない若者が大人になり、ネットなどで番号に慣れちゃって鈍感になっている。さっき、旧ソ連や旧東ドイツ、北朝鮮みたいなファシズムになるといったけど、共産主義ではないので、グローバル資本主義によるファシズム社会が出来上がりつつある、と言った方が正解ですね。世界的に見てもそう。新自由主義やグローバリズムというのは、巨大資本の経済的利益以外のものに一切の価値を認めない。みんなが金持ちになるというならまだしも、いまで言うところの“成長”の意味って“下々の金を吸い上げて、大企業が太る=成長”でしかないんだけどね。
室井 

なんでみんなそのことに気がつかないんだろう。私はこの現状を、なんとか大きく変えたいんだけど。
斎藤 

それは僕もそうだけど、焦ってもしようがない。とにかくいまは自分を見失わないようにと常日頃考えている。監視社会の問題点を取材し続けてきたけど、最近は「もしかして自分のほうが狂っているのか?」と思うときさえあるからね(笑)。
室井 

その気持ちよ〜くわかります。世論調査で安倍さんの高い支持率が出ると、「ひょっとして私が間違っているの?」と思うことがあるもの。でも潮目が変わるときはきっとくる。それにマスコミにもやっぱり期待したいんです。私は1970年代生まれですけど、その世代の文系の最高峰って、朝日新聞社の記者になるというイメージが強い。頭が良くて正義感もあって。だから「金儲けがすべてじゃない。金儲けばかりを唱えている人間は恥ずかしい」という社会正義の観点があった。それを取り戻して欲しい。
斎藤 

確かに僕と同世代か上の人で、記者になったような人たちは、「戦争のない世の中をつくりたい。平等な世界をつくりたい」という動機が主流だった。僕なんかはその中では、最も志の低い記者でした。
室井 

私の本業は、物書きじゃないですか。物書きってみんな、戦争反対とか、権力を疑うという共通の意識があると思ってた。新聞記者やテレビに出ているコメンテーターも含め、権力批判するのは当たり前だと思っていました。でもそうではなく権力をヨイショして、平気で戦争に協力しようとする人がどんどん増えて。逆に、誰も「戦争反対」って声を上げなくなってしまって。そんなのって、鼻から牛乳を飲むくらいおかしなことでしょ? こんな状況でヤバイくない? それとも、私がおかしいの? わからなくなっちゃう。
斎藤 

でもちょっといい話がある。昨年12月6日に保阪正康さんの『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)の出版記念パーティーがあって、文藝春秋の松井清人社長が発起人代表として挨拶した。そこで松井社長は「“右翼的独善”の象徴みたいな政権に対して、正面からモノを言いにくい。(メディアが)異を唱えようとしない現状はおかしい」と発言したんだ。同じく文藝春秋の元専務だった半藤一利さんも、「昔は“反動”と言われていた私が、今や極左と言われている。世の中、どうなっちゃったの?」だって。あの文藝春秋の社長や元幹部が、だよ。保守の代表メディアでさえも危機感をもつほどヤバい世の中ということだし、そもそも物書きやメディアが権力批判をするのは当たり前。しかもそれが商売だし特権でもあったはずだからね。
室井

 そんな特権を捨てちゃういまのマスコミってバカなのかな。
斎藤 

バカなんでしょう。なんてもったいない。ほとんどの職業は“お上”がどんなに酷いことをやっても、逆らわず、その枠のなかで儲けることが賢いと考えられていると思うけど、しかしマスコミと物書き、弁護士と大学の先生は、権力批判が生業なんだ。特権というか、それが責務のはずなんだけどね。
室井 

でも、実際のメディアは萎縮しきっていますよね。安倍政権についてだけじゃなく、視聴者や読者のクレームやネットでの批判にも過剰に反応する。だから、萎縮させない努力しているんです。いいことを書いた記者には「よく戦った」と名前を出して褒めるようにしています。
斎藤 

僕も講演会で「私たち市民はどうすればいいですか?」と聞かれたら、「いいと思うメディアがあったら、ぜひ直接電話して褒めてください」と言うようにしています。マスコミはこのところ、文句ばかり言われているからね。良い報道は褒めてもらわなくちゃ。
室井 

『ニュース女子』(TOKYO MX)問題で、安田浩一さんや津田大介さんがMXへの出演を拒否していたのも、それはひとつの見識だと思うけど私はテレビ局との意見が違っても、サンドバックのように批判されても、追い出されるまでテレビに出続けます。自分から「もう出演しません」と言ったら負けだと思うから。それでもし追い出されたら「追い出された! 追い出された!」と言いまくる。それも作戦だと思ってる。
斎藤 

それもまた見識だと思います。多様性を否定し、権力に隷属させようとするのが共謀罪の本質です。だからこそ室井さんのような存在は貴重だし、必要なんだ
室井

 じゃあ、最後にもう一度確認しますけど、私と斎藤さんが異常なわけじゃないんですね。
斎藤 

もちろん(笑)。でも、異常と言われても最後まで頑張って共謀罪を阻止しましょう。
……………………………………………………………………………
斎藤貴男 ジャーナリスト、1958年生まれ。日本工業新聞、「週刊文春」記者などを経てフリーに。著書に『「非国民」のすすめ』、『ジャーナリストという仕事』
『「マイナンバー」が日本を壊す』、「『戦争のできる国へ──安倍政権の正体』など多数。
室井佑月 作家、1970年生まれ。レースクイーン、銀座クラブホステスなどを経て1997年作家デビューし、その後テレビコメンテーターとしても活躍。現在『ひるおび!』『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS)、『あさイチ』(NHK)などに出演中。

2017年5月12日金曜日

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底検証!「安倍に逆らう人が片っ端から逮捕される」(中篇)

●安倍首相の説明は嘘だらけ! 本当の狙いは政権批判封じ
斎藤

 もともと、共謀罪の本質は治安維持、つまり権力に従わない国民を片っ端から“犯罪集団”と認定し、権力を批判する人々を排除しようとするものだからね。しかも、共謀罪は安倍首相ととくに相性がいい。安倍首相の究極の願望は“国民が一丸となり同じ方向を向くのは当然”という全体主義だから、それを実現するには格好の道具になる。
室井 

しかも、安倍さんって、こんな悪法でも手柄だと思っていて、「歴史に名を残したい」とか言ってそうだしな(笑)。
斎藤 

安倍さんの御母堂・洋子サマによると“晋三は宿命の子”らしいからね。「文藝春秋」のインタビューで、そう話しているんだけど、いやはや、なんともはや、マンガだね、ありゃ。俺も『巨人の星』が好きで、“宿命のライバル”とかカッコイイとは思うけど、本気でマンガの主人公になりきった気になるほど幼稚じゃない。
室井 

だったらうちの息子だって宿命の子ですよ。ていうか、母親にとって自分の子どもは全員が宿命の子です! それを首相の母親が公言するなんて、本当に恥ずかしい。あ、つい熱くなっちゃったけど(笑)、とにかく、怖いのはこんなとんでもない法律が通りそうなこと。安倍さんに「テロを防ぐためには絶対必要」と
言われて、信じちゃう人も結構いたもの。
斎藤 

テロを取り締まる法律なんて、現時点でも事前の段階で取り締まれる各種予備罪のたぐいが合計58もあり、凶器準備集合罪のような独立した罪とあわせたら、いくらでもある。共謀罪なんて、タテマエとしたって必要がない。
室井 

あと、私が一番呆れたのは、安倍さんが「国際組織犯罪防止条約」という条約締結のためにはこの法律が絶対に必要で、「この条約を締結できなきゃ、東京五輪を開けないと言っても過言ではない」って言ったこと。本当に五輪開催に必要なら、共謀罪をつくるんじゃなくて、オリンピックを返上したほうがいい。ていうか、共謀罪がなくても東京が開催地に選ばれているんだから問題ないはずでしょ? 
斎藤 

あれはまったくの嘘です。国際組織犯罪防止条約を結ぶ187の国・地域のうち、締結に際して国内で共謀罪を新設したのはノルウェーとブルガリアのたった2カ国だけ。日本政府はこれまでに、国連のテロ対策関連条約のうち主要な13本を批准し、日本の国内法ではすでに57もの重大犯罪について「未遂」の前段階で処罰できるように整備している。日弁連も共謀罪立法がなくても国連条約締結は可能だと指摘しています。
室井

 でも、そういうこと、全部ごまかしているでしょ。金田(勝年)法務大臣の国会でのめちゃくちゃな答弁、あれ何よ! ハイジャック目的の航空券予約は「現行法で対処できない」なんて言ってたのに、民進党の福山哲郎議員の追及で、現行法の予備罪が適用できることがバレたり。
斎藤

 あの人には政治家の以前に、そもそも社会人としての資格も能力も著しく欠如しています。
室井 

しかも金田大臣があまりにアホで答弁にすら答えられないから、「法案については成案を国会に提出した後、法務委員会で議論を重ねるべき」なんて文書まで出したでしょ。後になって撤回したけど、事実上の野党質問封じ、議論封じ。何やってんだか。でも、こんな調子でも、成立しそうだから怖いよ。
斎藤 

安倍首相の辞書には「嘘」以外の項目が載っていないから。安保法制成立前の2015年4月にアメリカ議会で「一般に海外派兵は認めらない」なんて言ってたけど、これも大嘘だった。TPPも“絶対反対”って言っていたのに強行採決で成立させた。こうした安倍政治に国民はすっかり慣らされてしまって違和感さえももたないことも大きな問題だと思う。こんなことしてると、共謀罪どころかもっとひどいことになると思うよ。電話やネットだけでなく、事務所や団体に忍び込み、盗聴器や監視カメラを取りつけての監視活動さえ行われる危険性もある。これは実際に警察内部の検討会で「会話傍受」という名前で提案されていることなんだ。
室井

 もうすでにやっていませんでしたっけ? 昨年8月に、大分県警別府署員が民進党関連建物の敷地内に無断で立ち入って隠しカメラを設置して、問題になったことがありましたよね。
斎藤 

建物外に取り付けることはもうやっているけど、それを室内にまで広げようとしている。とにかく、僕たちが考えるよりはるかに異常な世界になっている
室井 

もう、どんどんそうなって来ていますよ。この異常な世界に何か対抗手段はないんですか?
斎藤 

まず第一に、とにかくこんなバカげた政権をさっさと退陣させ、共謀罪だけじゃなくて、盗聴法だの“マイナンバー”──ホントは「スティグマ(奴隷の刻印)ナンバー」だけど──だの顔認証機能付の監視カメラ網だのといった、人間を支配するための悪法や仕組みを根絶する。で、そこまで持っていく過程で一番大切なのは「気にしない」ことでしょう。気にしはじめたら、たとえば「政権批判なんて一切やらないほうがいい」となってしまうけど、「やったら捕まるかもしれないけど、それは悪いことではない」という意識をもつこと。空気を忖度しない、これに尽きると思う。逮捕されても、「自分は正しいことをして捕まったんだから、何も問題はない」と思うしかない。少なくともこの場合は、ひとりよがりではないよ。悪法でも法は法、かもしれないが、こんなものは人間の真実なんかじゃない。人間にはやっていいことと悪いことがあるんだ。
室井 

それは斎藤さんがジャーナリストで、権力批判をするという当然の責務をもっているから。でも多くの一般の人は、やっぱり怖いよ。心のなかを覗かれて、会話を盗聴されて、ちょっとでも気に入らないと逮捕されて。それで新聞に実名が載っちゃうんだよ。サラリーマンだったら解雇されちゃうかもしれないし。
斎藤

 僕だって積極的に捕まりたいとは思わないよ。でも今のような絶望的な世の中で、無理をして保身に汲々してもひとつもいいことない。何よりも、支配されるだけの生き物に成り下がったら、人間はオシマイじゃないですか。だから開き直るしかないと思っている。
室井 

安倍さんに寿司に誘われて喜んで食べているメディアの人たちは、保身しか頭にないみたいだけど(笑)。

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底検証!「安倍に逆らう人が片っ端から逮捕される」(前篇)

前世リーディングができる人によると
政治家って
前世でやくざをやってた人が多いらしい

たぶん死後魂が
『来世こそはまともに』て反省するんだろうけど

その
『まとも』が『まともじゃない』んだけど
どうしても

魂的なレベルが低すぎて

そこのとこが

理解できない
『暴力的な能力』に
なっちゃってるんだろうな・・

特に
肉体に生まれ変わった魂は
前世の記憶を忘れることがほとんどで

来世こそは魂の修行をきちんと

って思うんだけど
そこを忘れて自分が楽なように
自己中に流される人が多いらしい

なのでそういう人は

肉体の死後

ものすごいカルマの清算が
また
来世で待っていることにも

多くの政治家などは
そんなことに
全く注意を払うこともなく

ただただ

『通帳の残高を見ては気持ち悪い笑みをこぼしている』
ような気がする

『金の生きた使い方』を知らない

『金をためこみ通帳の残高を見ることだけが生きがい』

なのではないでしょうか

やってること

前世のやくざと変わらない

いや
やくざなら
『俺らは悪い』て
表ざたにしているけれど

政治家は
かっこだけつけて
内容やくざ だ・・

だって
●いちゃもんつけて
●うらがね使って
●戦争やって
●庶民から金まきあげて
●警察検察裁判所 権力と贈賄(接待)で味方につけて
●犯罪・犯人したてあげ

これが本当の裏社会

そして

その子分やってる

行政公務員もほとんどが同じく
『裏社会の人間』

行政公務員も
『政治やってる』=『政治家』

本当は
それでも
いつでも
生きてる間に魂のレベルを
自分自身でひきあげられるのに

そうなろうとしない=
どんどん落ちてく=
負のカルマ
いっぱいおんぶして
背負いきれない・・・

でも
通帳の残高みて喜ぶ・・

悲しいかな・・

命よりも
金・財産・物が大事、、、

物質の世界にたっぷりひたって生きていくことに
精神的安定を求めちゃって
それがいわば
『精神安定剤』になっちゃってる

こういうことは
政治家や行政公務員や警察や裁判官、検察官などの公務員に

『内部告発が少ない』

ということからも
よく
わかります

『保身』『保身』『保身』

●保身は汝(なんじ)のためならず(いい言葉でしょ?今思いついた)

自己保身

読み方:じこほしん

自分自身利益身分などを守ること、を意味する表現
特に、社会的地位や名誉や経済的利権などに関した自分自身利益を守る態度のことを指す。

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↓ネット引用

東京新聞の「大波小波」でも取り上げられるなど、各方面で大きな反響を呼んでいるこの連載対談。ところが、そのことを当の室井佑月に報告しようと電話したらいきなりこんな苛立った声が返ってきた。
「反響があったとか喜んでる場合じゃないって! そんなことより共謀罪やばいよ、なんとか止めなきゃ!」「次は、共謀罪の恐ろしさをみんなにわかりやすく伝える対談やるよ!」
 そう、室井はあいかわらず本気なのである。ということで、今回は、共謀罪が初めて法案提出されたときから、その危険性を訴えてきたジャーナリスト・斎藤貴男氏をゲストに迎え、安倍政権が今国会で成立をもくろむ共謀罪の問題点を、一から検証することにした。
 対談では、共謀罪がいかに危険で不要なものであるかはもちろん、その背景にある安倍政権の意図やマスコミの現状に対する鋭い指摘も飛び出した。今回もぜひ刮目して読んでいただきたい! 

……………………………………………………………………………
●共謀罪が成立したら、室井佑月も摘発対象になる?
室井 
あたし、安倍政権に対しては怒りだらけなんだけど、いまはやっぱり共謀罪のことが一番心配なんですよ。共謀罪はこれまで合計3回も法案が国会に提出され、その度に廃案になっているけど、今回は提出するのが安倍政権でしょ。国民を騙して強引に成立させかねない。政府は法案の名前を「テロ等組織犯罪準備罪」に変えるなどと言ってましたけど、基本は共謀罪と同じなんでしょう。

斎藤 
同じというか、共謀罪そのものです。共謀罪は犯罪を犯す以前の、相談や計画、準備段階で処罰可能という法律で、何の犯罪も犯していないどころか、その危険性がなくても適用できる。捜査当局が恣意的に運用すれば、極端な話、誰でも自由に逮捕できるとんでもないシロモノなんです。最近になって、対象の犯罪を原案の676から277に絞り込む方針を打ち出したけど、完全に目くらまし。しかも当初は“テロ”を前面に押し出していたけど、その後明らかになった条文案では“テロ”と表記がなくなっている。本質はまったく変わっていません。国民をバカにするのにも程があります。

室井 
『東京新聞』がすっぱ抜いた条文案ですね。
それによれば、テロの文言がまったくないどころか、テロ以外の犯罪が6割もあるってことも分かった。結局、安倍さんはテロという言葉を最大限に利用しただけだし、普通の市民や企業も対象になる可能性はますます高まってきましたよね。斎藤さんの本『「共謀罪なんていらない?!」──これってホントにテロ対策?』(共著/合同出版)に書いてありましたけど、共謀罪って“心の中を取り締まる法律”、憲法の思想・良心の自由をふみにじるものですよね。でも、具体的には、どんなことが起こるんだろう?

斎藤 
たとえば、この対談のタイトルって「アベを倒したい」でしょ。極端な話、共謀罪が成立したら、それだけでも“テロリスト”扱いされて、室井さんも僕も逮捕される可能性があるということです。権力側が「こいつら、批判ばかりしていて気に食わない」と思ったら、この法律を使えば簡単に犯罪者にできちゃう。なにしろ防衛大臣だった石破茂さんが「デモはテロ」と公言できてしまう政権なんだから。

室井 
マジか。まあ、政府は「一般人は対象にならない」と言ってたけど、きっと私や斎藤さんなんて、最初から一般人扱いされないだろうしな(笑)。
斎藤 
その「一般人は対象にならない」というのが最大のインチキなんだよね。多くの国民がこれに騙されて、共謀罪に関心を払わなくなっている。だから弁護士さんたちた僕はよくこんなたとえを出して警告しています。「飲み屋で上司の悪口をみんなで言っていて、『ぶっ殺してやろうか』という話になればそれも対象になるかもしれない」と。

室井 
え〜、それはいくらなんでもリアリティがないよ。みんな「まさか〜」と笑って終わりになっちゃいますよ。だったら沖縄高江のヘリパッド反対運動の例とか出したほうがいいんじゃないですか。この運動の中心的な役割を担ってきた山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)は逮捕されて、微罪なのにもう4カ月以上も不当勾留されているでしょ。いまでもそんなことが起きてるのに、もし共謀罪が成立すれば、高江の反対運動にかかわっている人たちは全員、“犯罪集団”“テロ集団”ってことにされて逮捕されてしまう。そういう権力の恐ろしさを伝えたほうが説得力があると思う。

斎藤 
そうも思わないでもないけど、逆なんじゃないかな。いまの状況だと、沖縄の基地反対の例をもち出しても、誰も自分事とはとらえてくれない。本土の人間の多くは沖縄の基地問題を“特殊な例”として片付けてしまってるから。悲しいことだけど、でも、これは共謀罪についても同様で、国民の多くは権力に批判的な“特殊な人”だけが対象で、“普通に生活していれば逮捕されない”と思っている。でも、そんなことはないんだよ。さっきも言ったように、共謀罪の対象となる犯罪は絞り込んだいまも300近くあって、そのなかには、薬物とか詐欺とか偽証とか通貨偽造とか、テロとなんの関係もない犯罪が6割もある。最初は限定的に運用されたとしても、一旦成立したら、いくらでも広げていくことができる。誰もが摘発の対象になり得るんです。ハードルは可変的なのだから、それを訴えないと。第一、世の中はこれからもずっと続くんだよ。いまの安倍さんみたいな総理大臣が、独裁的な権力を振るう時代がくるなんて、たとえば30年前に誰が本気で予想した? で、今は確かに安倍さんが戦後最悪ではあるけど、これからもっともっとトンでもないのが出てこない保証はひとつもない。国家権力というのは必要悪だと思うけど、どこまでも暴力装置なのだから、よほど厳しく縛りをかけておかないと。それが立憲主義の精神です。

室井
 法律名に「テロ等」って「等」がついてるから、拡大解釈する気満々だとは思ってたけど、いろんな犯罪が対象になるんでしょ? そういえば、LINEやメールで同意しただだけでも、共謀罪が適用されるという話も出てましたけど、本当なんですか。たとえば、過激な友人が「こうなったら官邸に突撃しよう」とかいうLINEやメールを送ってきて、つい「いいね」と返事しちゃったら、つかまっちゃうとか。

斎藤 
法務大臣も答弁で認めてたからね。同意どころか、LINEだったら既読スルーしただけでも逮捕される可能性がある。それと、共謀罪の処罰対象を「組織的犯罪集団」に限定するなんて言ってるけど、それを決めるのも捜査機関でしょう。解釈次第でどうにでもなる。事実、法務省は2人以上で団体とみなされると言ってるし、最近、国会では処罰対象について、「普通の団体」が“性質を変えた場合”「組織的犯罪集団になりうる」という政府統一見解を示した。これって、市民団体や労組なども捜査機関が“性質を変えた”と言えば、いつでも「組織的犯罪集団」として共謀罪が適用されるということ。実際、彼らの立場ならそれはそうでしょ。テロを起こす前から、わざわざ「我々はショッカーです」とか、「黒い(ブラック)幽霊団」ですとかの看板を掲げる奴は珍しいわけで。で、「デモはテロ」と考える人たちなんだから、沖縄の基地反対運動や安保法制デモに参加した人が逮捕されない方がおかしいことになる。

室井
 しかも、一旦、捜査対象になったら、盗聴もやりたい放題になるんでしょ? 気に入らない人間をとりあえず逮捕して、それ以前に盗聴していた内容を使って微罪でも何でもデッチ上げられる。

斎藤 
昨年の刑事訴訟法改正で、警察は盗聴し放題になったからね。あらゆる犯罪で、電話会社の立ち会いがなくても自由に盗聴できるようになった。それと、逮捕されなくても、共謀罪があるというだけで萎縮効果を生むというのが大きい。共謀罪の怖さは、そうした恐怖が空気となって常に漂い、お互いを監視しあい、人間不信に陥らせることです。
特高警察が支配した戦前の日本や旧ソ連のKGB、旧東ドイツのシュタージ、いまの北朝鮮のような社会になるってことです。要するに思想や言論を処罰したい。それに尽きる。

室井 
安倍さんが共謀罪に固執している目的も、最初はテロ対策なんて言っておいて、結局は条文案から削ってしまった。
大嘘だった。
本当の目的は自分たちにとって都合の悪い集会やデモ、話し合いを一切させないこと。
その対象はテロリストではなく、“政権に逆らう人”なんだよね。