ラベル 医者 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 医者 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年5月22日月曜日

医師が薬の代わりの果物や野菜を処方し始める

医師が薬の代わりの果物や野菜を処方し始める

患者の疾患を改善するために、外科手術や医薬品ではなく栄養のある食べ物を最優先する医師がいます。

現代医学の父と言われているヒポクラテスが「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」と言ったのはあまりにも有名な話ですが、この言葉を真剣に受け止め、健康的で栄養豊かな生活を患者の治療計画の土台としようとする従来的な医師はほとんどいません。
しかしテキサス州ヒューストンのある進歩主義的な医師は、調合薬の代わりに果物や野菜を処方し始めました。彼や他の多くの人たちは「元気」になるために栄養の豊かな食べ物は絶対に必要だと考えているからです。
ガース・デイヴィス医師は、何年も糖尿病や高血圧など現代病の患者に応じてきましたが、その中で身体に活気を取り戻して元気になるようにするためには、食生活やライフスタイルが本当に最善の方法であることに気がつきました。
そしてヒューストン市内の大病院で肥満症治療手術の医長を務めるデイヴィス医師は、調合薬の処方を止め、推奨する野菜や果物を「処方」し始めたのです。そしてこれまでのところ、患者らはこの変化に非常によい反応を示しています。
デイヴィス医師:「私たち医師は、患者の状態を改善するために外科手術を行ったり、薬を処方しています」
「しかし健康的な食生活をするように患者を教育し、すぐに食べることができるように新鮮な果物や野菜を提供もしてもよいのではないでしょうか?」
デイヴィス医師と彼のチームは、国内最大の非営利オーガニック生協であるローフリー・オーガニック(Rawfully Organic)の創始者、共同経営者クリスティーナ・カリッロ=ブカラムとパートナーになり、このアイディアを実現しました。
カリッロ=ブカラム:「繊維が豊富でオーガニック、そして食べ頃で色鮮やかな生の食べ物を食べることが、あらゆる人の毎日の生活の一部になるべきであるだと、私とデイヴィス医師の意見が一致しました」
そしてデイヴィス医師とクリスティーナさん、ヒューストン市ハーマン記念病院(デイヴィス医師の所属する病院)やハーマン記念基金が共同して「ファーマシー・スタンド」を開設しました。名前のファーマシー(farmacy)には、「薬局」という意味と「農園」を指す「farm」という意味が含まれています。

 (画像 Rawfully Organic)
毎週水曜日、テキサス州ヒューストン市内のヒューストン市ハーマン記念病院のロビー内で午前10時から午後2時までの間、このスタンドは開いています。
デイヴィス医師から野菜・果物の処方を受けた後、患者がファーマシーに行くと、通常価格が25ドルのローフリー・オーガニック生協が提供する新鮮でオーガニックな食べ物が、10ドル値引きされた価格で買うことができるようになります。
ハーマン記念基金は快くスタンド建設の資金を提供したばかりではなく、患者さんがより健康的に食べることができるようにするために10ドルの割引のための資金も提供してくださっています。
しかし予想通り、中にはこのコンセプトに混乱している人もいるようです。
デイヴィス外来診療所で患者との連絡の担当代表するルネー・ガレットさんは次のエピソードを教えてくれました。

「『ファーマシー(farmacy)』という名前のスペルが間違っているよ、と私に教えに来てくれる人もいます」

「私はそのスペルで正しいのだと説明します。ファーム(農場)から来たオーガニックの野菜があるからですよ、とお伝えすると、そこで何をしているのかもっと詳しく知りたいと聞かれますね」
ガレットさんは毎週水曜日にこのスタンドを管理している人の一人です。
主治医からの支持に従おうとする患者さんには、リンゴやオレンジ、バナナなどの果物、そしてロメイン・レタスやセロリー、ニンジン、トマトなどの野菜が入った箱一つを受け取ります。
「他の医師にも具体的な専用の処方箋テンプレートを使ってもらおうと考え、配布を始めました」とデイヴィス医師。
10月に開設されたこのファーマシーのおかげで、数え切れない人たちの人生が変わりました。
どこの地方公共団体や病院でも、同じようなプログラムを取り入れてくれるといいのですが!
デイヴィス医師:「他の数人の医師もこの処方箋を書いてくれました」
「より多くの医師がこういった処方を出してくれることを希望しています。ヒポクラテスが言いました。『汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ』この商品は薬です。野菜や果物は疾患を治療するためのオルタナティブな選択なのです」
アレクサンダー:「私たちは望ましい栄養、食生活や運動の価値を理解し、健康的なライフスタイルの重要性を推奨しているデイヴィス医師やローフリー・オーガニックの方たちを完全に支援しています」

2017年5月18日木曜日

京都府『舞鶴共済病院』の詐欺的行為

わたしは完全に『こんなのは詐欺行為』だと思っています

こんなのは『プロではない』
『最後の診察以外 お金を返すのが普通』だ

返してくれなんて言っていない

返って来るわけないし

それより医者の腕なんてこんなものという証拠

こんなんでお金とっていいの??

診療報酬詐欺?(病院が社保庁に請求する7割分)
医療費詐欺?(病院が患者に直接請求3割分)

だから医者は信用できない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1年前の話

娘が太ももの付け根のリンパに浮腫ができました

少し様子をみていたけれどだんだん大きくなってきて
歩く時ちょっと痛みだした

その時まだ娘は綾部に住んでいたので
綾部工業団地の汚染大気のせいで
自己免疫力が落ちて自然治癒力が下がっているせいもあったと思う

太ももに猫のひっかき傷ができたというので
ネットで調べてそれが原因でのリンパ種なのか?
それとも
もっと良くないことも考えられるし・・

だんだんリンパ腫が大きくなってきて
仕事に支障が出そうなので
病院に行くと言って

『舞鶴共済病院』に行きました

この病院に行ったのは初めて

受付で症状を伝えると外科に回された

診察の結果
まだよくわからない と
最悪の場合は悪性リンパ腫とか
それが転移もしていれば
白血病とかの可能性とかも言われて・・・

次回の診察でCTを撮った方がいい
と言われた

それを娘から電話で聞いてわたしは
『CTなんかレントゲンの10倍くらい放射能あびるのに
簡単に撮ったらあかんで

それにリンパ腫のある部分のCTで異常なくても
他の部位も念のためCT撮るなんか言われて
言われるままになって
全身CT撮られたら
それが原因で
それこそガンにされてまうで』

娘は
『うーーん、、そこまでするつもりはないねんけど・・』

『いやそう思ってても
若いねんから医者の言うなりになるって思って
いろんな検査しろ 言うてくる可能性あるで』

と言って・・・

で、電話で夫に話したら

夫が
『あかんあかん
その症状は皮膚科や
おれも前なったことあって
舞鶴共済の皮膚科に行った』

というので
次回の娘の受診日に
夫についていってもらった

夫が受付で
『皮膚科のはずでしょ?』

て言うと

病院は
『あー、この前皮膚科が無い曜日だったので
外科に回しました
じゃあ今日は皮膚科に回しますね』

で皮膚科のまだ若い男性医師

『たぶん猫のひっかき傷が原因だと思うので
抗生剤を出しておきますね

それからアトピーがありますよね?
(普通の人にはわからない程度になってるけど医者が見ればわかる)
アトピー体質の人はこういうことが原因でもリンパ腫ができやすいことがあるんですね

なのでアトピーの治療もした方がいいと思うのですが・・・』

娘は心の中で
『キタッ!』と思ったそう


『はい・・ でも子供のころからステロイドとか
いろいろやってきて
脱ステ(ステロイドからの脱却)が大変だったんですよ』

医者
『そうですか・・
でも今はプロトピックって言ういいのも出てるんですよ』


『また来た!』と思い・・

『プロトピック』も短期間使ったんですけど
まぶたが赤くなって来てやめたんです』

医者
『なのでね
今はそういう方のために
子供用のプロトピックが出てるんですよー』
と・・

医者が気を遣いながらも
なんとか必死で
アトピー治療に誘い込もうとしてくるので
娘は心のなかで笑いをおさえていたそう

でも医師の言葉をスルーして、、、


で、出してもらった抗生剤を2回目に飲んだ後に娘から電話がかかってきました


『吐き気がするねん・・でもまだ二回やから
このまま飲み続けた方がいいやんなあ』

『吐き気するんやったら怖いで
やめた方がええんちゃう?
今から病院に聞くから
飲まんと待っときよ』

病院に電話
吐き気の事を言ってそして
『娘は抗生剤のアレルギーもあるんです
子供の時に歯医者で出された『ケフラール』っていう
抗生剤を飲んで顔が風船みたいに膨らんで・・

で神戸中央市民病院の夜間救急で診てもらって
それが原因てわかって
薬で治すこともできるけど
時間はかかるけど
自然の方がいいでしょう
と言われて
自然に元に戻ったんですよ』

病院
『はい ケフラールのことは娘さんから聞いていました』

『だから今回の薬もアレルギー体質の人には
ショック症状を起こすんじゃないか?
て思って・・
ほら今よく牛乳飲んでアナフィラキシーショックで
死にかけたりとか
あるでしょ?

タレントの叶美香(かのうみか)さんも
かぜ薬でアナフィラキシーショックで救急搬送で
危なかったでしょ?

だからこのまま飲み続けたら
ショックで死んだりもあるんじゃないか?て』

病院
『そうですね では医師に連絡をとって聞いてみますね』

返事があって
『医師が飲まないでくれ ということでした
次の皮膚科の診察日に
また来てください』

で次に行った時は
曜日が違ったので

おじいちゃんの医師
(ひとさし指だけでパソコンのキーボードをたたく)

おじいちゃん医師
『猫のひっかき傷が原因でなった症状に
一番効く
昔からある抗生剤の飲み薬を出しときます』



で・・
その薬でみるみるリンパ腫が小さくなって・・・

なんのこっちゃない

結局あの

キーボード一本打ちの
じいちゃん先生やったら
一発

高い新しい薬とか、、、
豪勢な検査とか

そんなもん意味ないんやんか

太ももに
猫のひっかき傷があって
足の付け根にリンパ種があるんやったら

まず最初は
猫の爪にあった菌を疑う

これが基本なんじゃないかな

だから
その症状に合う薬ね

じいちゃん先生が出した・・・

昔からある薬なら

もう
ずいぶん前から動物実験もしていない

そういうので十分なんよね

しかもじいちゃん先生は
アトピーのことなんか
一言も言わんかったし・・・

ほんまに
医者がどんだけ金儲けで
患者を薬漬け検査漬けにして
金額膨らませていくか・・・

そのうえ
それが原因で病気になることも・・・

おそろしい

だいたい
パソコンなんかで管理しなくても
いいねん

いろんなことせんでも
このじいちゃん先生みたいに

うでがあれば
診たら早いねん

だから
わたしが詐欺って思うのは、、、

まず最初に行った日に
病院が

『本来なら皮膚科の症状なのですが
今日は皮膚科がない曜日ですので

また出直していただくか
もし外科でよかったら診させていただきますが
どうされますか?

でも
もしかしたら
今日外科で診察を受けられても
医師の判断により
後日皮膚科を受診していただくことに
なるかもしれませんが・・・

どうされますか?』

と聞くのが
仕事として当たり前であり
それが
金をとって医療行為を施す
プロの医療スタッフのプライドではないのか?』


思います

医者も薬屋とつるんで

リベートとか
接待受けるとか

そういうの好きな医者や
上司から
ここの製薬会社の薬を売れ
と言われている医者は

その会社のを使いたがります

バカみたいな話なのですが

そのバカを医者も製薬会社も

やり続けています

だから
バカになってしまう・・

獣医師も
おんなじ
ですよね・・・

だまそうと思って詐欺したわけじゃなくても
実際

最初に
当然にすべき説明を怠り

結果
患者をまどわせ
適切な治療を遅れさせ

お金を患者からも
社保庁からも

本来かかった金額の倍以上
取るという

これは
わたしからすると

完全な詐欺行為

に他ならない
出来事でした。

※わたしの経験上ですが
犬の噛み傷も猫のひっかき傷も
できるだけ早く
傷口を手で開いて
流水でしばらく洗い流す

これが肝心だと思います

猫は傷が小さいことが多いから

油断してしまうんですよね・・・


洗いも何もしないと
あとに響く場合があります

わたしも敏感なので・・・

それでも心配な時は

『ゲンタシン軟膏』を塗ったり・・
(人に塗ってあげたことがあります)

『ゲンタシン軟膏』(塗り薬)は
わんちゃんが怪我(傷)した時に
獣医師に出されたこともありました

見て
『なんや
人間用と犬用
おんなじや』と・・

しかし・・・
あの時夫が『皮膚科』と言わなければ・・・

ゆくゆく外科で
『手術で切除』

なっていたかもしれませんでした

娘も導かれているかも・・

とおもえた出来事でした。






2017年2月26日日曜日

『痴呆』『寝たきり』は、『医者と製薬企業が造りだす』

☆4日ほど前に、少し鮮血が床に落ちていて・・誰かわからず・・
『サン』が肛門のヘルニアでたまに便に血が混じるのでそうかな?って
おもてったけど、おとといまた血が落ちてて、同時に若葉がいつもと違って元気なかったから、たぶん『若葉』だと思った

わたしはこういう場合、真っ先に考えるのは・・やはり『食べ物』

小型犬は繊細なので手作りしています

あまりに保護の頭数が多かった時期はその時間がなかったのでなるべくいいドライフードをあげていたのですが、今は手作りに戻しました

で、考えてみるとやはり・・『野菜』の種類と量が

『銀次郎』『サン』に比べて『とろろ』『若葉』が少ない

にんじん・大根・じゃがいも・さつまいもとかは薄切りで生でもゆでても食べるけど
葉物に関して・・
キャベツとか白菜は食べても青菜の生は、『とろろ』『若葉』は食べない

そこで、『とろろ』『若葉』には、青菜をゆでてあげればよかったんだけど、わたしの体調もあまりよくないので、そこまで気を使ってあげれなかった

『反省』

なので今はとにかく、食のバランスに気を付けて・・

野菜は、特に今、体調を崩している若葉には、種類を多くあげる

すると1日たっただけでも違いが出てくる

ま・ご・わ・や・さ・し・い

のうち、しいたけ(きのこ)は必要なのかわからないけど・・
少し食べさせたりしてる

他に今、特に毎日あげるようにしてるのは↓

自然食品でおなじみ『ムソー』の食塩無添加『いりこ』(瀬戸内海産)


        小さくて、天然の海水の塩分がちょうどいい
        わたしもそのまま食べやすい
       (チワワとかの、超小型犬とかは、のど詰めないように注意)

        ダックス1頭につき、10尾くらいあげる

ほかはいつもと同じように『かつお節』と『豆腐』(消泡剤不使用)とすりごまにぬるま湯を混ぜた白ごはんとか・・

最近、『サン』が玄米だと便がゆるくなりすぎるので、白米にしています

あと、『わかめ』(ある程度小さく切って)、いもや野菜とゆでたりとか・・

そして今日は『若葉』に『まこもパウダー』をぬるま湯で溶かして・・

福井県産の『まこも』の粉末
わたしが自分のために買っていたもの

おいしそうに飲んでました

野菜も全て無農薬・無化学肥料のものを・・
でないとわたしもだめなので・・

今は、この家のなかの大気はいい方だと思うので、あと、わたし自身が身にまとうものはできるだけ自然のものにしているので、とにかく『食』で気をつければ
大丈夫だと思います

『若葉』『銀次郎』は、ずいぶん前からこういう生活をしているので、
これまでも健康でいられたのだと思います。

そういう意味で、今日は、『人間』にも同じことが当てはまるという意味で・・

『近藤誠』さん・・ですね

今日の題名は、近藤さんでなく、わたしが考えた題名
本当にこの通りなんですよね

前にブログで書いた
『日本高血圧学会』の『わな』

最近ドリンクのCMで、また、血圧130以上の人に・・みたいに言ってる・・

ああいうのが結局、『病院と薬の宣伝』になってるんですよね・・

『ドリンク剤』にも、危険がいっぱいですから、、

もう『わなにかからないこと』です

店開けてた時に、姫路からの男性客と女性客が来て、、
その、一番年上の男性が、、何かとても楽しそうで・・

毎日楽しいらしいです

「ぼくなんぼに見える?」て言うので

「うーーん、、75くらい?」

「80過ぎとんねん
80なった時にな
もう80まで生きれてんからじゅうぶんて思って、血圧の薬やめてん」て・・

血圧の薬って、いきなりやめると怖いっていう人もいるから

少しずつ減らしていったのかいきなりやめたのか?は聞かなかったけど、、

ほんまに、人生バラ色って感じで、楽しそうでしたよ

やっぱり、、衣食住に注意して、薬はできるだけ使わないことですよね・・

やっぱり薬で生かされるのって、、自然じゃない

『人工人間』になってしまう

化学物質の入った食べ物とか飲み物とか、そんなんばっかり食べてる人も
『人工人間』って感じに思えてしまうし・・

そしてやっぱりそういうの作ったりする時の水や大気にふりまく害も
わたしは『公害』やと思います

そしてそれを食べたり薬のんだりして・・解毒?
おしっことかうんちとかすると・・

そういうのが、下水や浄化槽に流れて・・・
塩素を入れても化学物質は消えずに『毒』は『毒』で・・

そういうものがわたしたちの飲み水や土や空気となって帰ってきているわけで・・

そう思うと、、

できるだけ自然なものを買ったり使ったりするってことは

『地球環境保護に貢献』していること

って、、わかりますよね??

自分が何を食べ、何を飲み、何を着て、何を顔やからだに付けて、どんな家に住み
どんなもので掃除・洗濯・洗い物をし、何を使って生活するか??

それがこの地球に、どんな影響を与えることになっているのか?

わかりますよね??

そのなかの、
まずは

『薬に頼らない生き方』になるために・・
うそだらけの『高血圧』『高血糖』『高コレステロール』で
『薬への依存地獄』へ陥れる『わな』

2014年5月ネットより↓



転載元:『週刊文春』5月8日・15日ゴールデンウィーク特大号 P.56~59
近藤誠「降圧剤で殺されないための5つの心得」
四月発表の高血圧の“新基準”が波紋を呼んでいる。従来の.「上は一三〇以上」が「一四七以上」になったのだ。これはこれまで降圧剤を飲まなくていい人が飲んでいたということを示す。医師の近藤誠氏はこうした基準値とどう付き合えばいいか明快に語ってくれた。
「これまで、高血圧患者は実際よりはるかに多く“作られて”来ました。たとえば二〇〇〇年以前の高血圧の基準値では、『上(収縮期血圧)は一六〇以上、下(拡張期血圧)は九五以上』だったのに、日本高血圧学会はこの基準値を『上は一三〇以上、下は八五以上』に引き下げた。これにより、二〇〇〇年以降は『上が一三〇以上で一六〇未満』の人たちが高血圧患者にされ、新たに薬を飲むことになったのです。
 もちろん、上の血圧が二〇〇に近いような人は血圧の低い人に比べれば確かに様々なリスクが高い。心筋梗塞や脳卒中、脳神経障害などを発症しやすいと言えます。頭痛やめまい、意識障害などの自覚症状がある場合は、速やかに治療を開始するべきでしょう。
 ただ、自覚症状もないのに『高血圧なので治療をしましょう』と言われて薬を飲まされる人があまりに多い。しかし、血圧を薬で一三〇まで下げるとむしろ、脳卒中などのリスクが高まるんです」
 こう語るのは、長年「医療の常識を疑え」と患者に対する啓蒙を続けている医師の近藤誠氏(近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来主宰)である。
 近藤氏は『患者よ、がんと闘うな』(小社刊)など様々な著書やインタビューなどで主張し続けている「がん放置療法」で有名だが、実は血圧に関しても、冒頭のような見解を繰り返し述べていた。しかし、医学界では「がん放置療法」と同様、異端視されていた。
 ところが、四月四日、そんな近藤氏の見解を裏付けるかのような研究データが発表されたのだ。日本高血圧学会が定めた、従来の「上は一三〇以上、下は八五以上」という基準をはるかに超える、「上は一四七以上、下は九四以上」という“ゆるい”基準でも健康だというものだ。

従来の基準では“悪い”数値
 基準数値を調査・発表したのは日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)である。
 二団体は、人間ドック検診受診者約百五十万人という「ビッグデータ」を使い、約二年かけて共同研究を行った。健保連の担当者が解説する。
「予防医学の観点から、血圧やコレステロール、血糖、中性脂肪など計二十七項目を対象に調査しました。従来の基準にはなかった性別や年齢差による違いも調べています」
 手帳は次の様なものだ。
 百五十万人から「過去に大きな病気をしておらず、煙草も吸わず、飲酒は一日一合未満」などの条件で約三十四万人の「健康人」をスクリーニング。さらに絞り込んだ「超健康人(スーパーノーマル)」約一万~一万五千人の検査値をベースとして各項目の「基準範囲」を求めたのだ。
 「超健康人」たちが叩き出した「基準範囲」は、これまでの常識を覆すものだった。高血圧をはじめ、様々な分野で従来の基準では“悪い”と見なされていた数値だったのだ。
 例えば尿酸値はこれまでは下限が二・一、上限が七・〇とされていたが、今回の基準範囲では男性は「三・六~七・九」、女性は「二・六~五・九」と示された。
 メタポリック症候群などの調査で使用する、肥満度を示すBMIも従来は「標準体形は二四未満。二五以上は太り気味」とされていたが、今回は男性は二七・七、女性は二六・一までが「模準」と、条件が緩和された格好だ。
 つまり本来健康な人が誤った基準によって長らく「病人」と判定されてきたことになる。そのため凄まじい反響があったという。
「数億を発表して以来、メディアの取材はもちろんですが一般の方からのお問い合わせが殺到していて業務に支障をきたすような状態が続いています」(日本人間ドック学会)
 では、従来の基準に否定的だった近藤氏は、血圧をはじめとする“新基準”についてどう考えるのか。

「高血圧=長生き」を示すデータ
「今回の“新基準”では病気と判断するワクが狭まることになります。この点は良かったと思う。『病人判定』される人が少しでも減りますから」
 こう断ったうえで、「しかし、本来はこんな基準範囲など意識する必要はないのです」 と続けた。
 なぜ基準範囲を意識しなくていいのか。
 近藤氏はその問いに答えるなかで、「無駄な高血圧治療を受けずに済むために知っておくべき五つの心得」を挙げた。順を追って解説していこう。

① 血圧の方が長生きできることを知る
 近藤氏は高血圧のメカニズムをこう説明する。
「人間の身体にとって最も重要なのは脳です。心臓はポンプとして脳に血液を送り出しています。ところが年をとるほど血管は硬くなり、細くなる。だから血液を強く送り出す為に、圧は強まる必要があるんです。
年を取ると血圧が高まるのは、我々の体が無意識の内に調整してくれているから。その意味では、血圧の高い高齢者の方が低血圧の人より体が強く、元気なんです。寿命も長くなるはずです」
 実際、「高血圧=長生き」を示す、データもあるという。
「海外で七十五歳~八十五歳の高齢者約五百人を対象に、降圧剤を飲まない状態で経緯を調べた調査がありました。すると最高血圧一八〇以上のグループの生存率が最も高く、逆に一四〇を切る高齢者の生存率は、非常に低くなりました。血圧を気にせず、自然に任せて生活する事が重要なんです」

②副作用の怖さを知っておく
 こうした「人体が持つ本来のカ」をクスリで修正すると、無用のリスクを負う事になると近藤は指摘する。
「ある種の降圧剤には発がん性リスクがあると従来から指摘されています。
 また、降圧剤を使うことにより、怖いのは脳梗塞です。血管の中で血液が凝固し、その先が壊死してしまう病気ですが、血圧を不必要に下げる事で血液の流れが悪くなり、発症リスクが高まります。
 高齢者の場合は、血液が脳に回らなくなるとボケも出やすくなる」
 どうしても血圧が気になる人には「非薬物療法」を勧めるという。
「血圧というのはその人の年齢、性別や体重、それに塩分やアルコール摂取量、タバコの量などに応じて、それぞれの身体が自然調整した結果です。これを薬で強引に下げると様々な不都合が生じますが、太り過ぎに気をつけたり、アルコールを減らしたり、運動して下げる分には無理がありません。気になる方は薬を使わずに下げるべきだと思います」

六十歳以上は“実年齢+九〇”
③ 血圧を下げても病気発症リスクは変わらない
 副作用というリスクを負って降圧剤を使ったとしても、高血圧に伴う様々な病気の発症を抑えられるわけでもないという。
「たとえば、従来の基準で高血圧になる血庄一四〇の人に薬を投与して基準以下まで下げたとしても、心筋梗塞などの発症率は変わらない。
 海外では軽度の高血圧と見なされる、一四〇から一五九ぐらいの人たちを対象にした比較試験が、すでに四回ほど行われています。しかしいずれも、葉を飲ませても飲ませなくても何も変わらなかった。死亡率も減らないし、血管障害も関係なかった。だから薬を飲んだ人たちは、乱作用が出る分、損をしています。でもこうしたデータを示した論文は『信用できない』と医師たちに無視されてきた。だから啓蒙が進まなかったのです。これは世界的な傾向ですね」

④「上が一四七までOK」も疑え
 近藤氏は従来よりもはるかにゆるめられた“新基準”にさえも、疑義を呈する。
「今回、基準値を求めるにあたり、“超健康人”を調べて各数値を取り、低い方から高い方に順に並べて両端の二・五%をカットしています。そして血圧の上は一四七となっていますが、カットした二・五%の中に一五〇、一六〇の人もいたはず。基準範囲のワク外であっても“超健康人”なのだから、異常値とは言えません。むしろスクリーニングなどせずに百五十万人全ての数値で計測した方が良かった。その方がより正確な基準範囲を示すデータになったのではないでしょうか」
 近藤氏の指摘通りならば、従来基準はもちろん今回提示された新基準範囲も意味を持たなくなりそうだ。
 ただ、そうは言っても自分の血圧が果たして「高いのか低いのか」把握しておきたい方も多いだろう。その基準はどこに置けばいいのだろうか。
「目安として六十歳以上の方は、“実年齢+九〇”と考えて下さい。体調面で自覚症状がない六十歳の人なら上が一五〇、七十歳の人なら一六〇までは正常血圧と考えていいでしょう。日本は以前その基準を使っており、ここ半世紀のデータを見渡しても、それで人々に何の問題も生じていない」

⑤検診に行かないこと
 さらに近藤氏は人間ドック自体についてもこう語るのだ。
「私はそもそも検診や人間ドックは百害あって一利なしと言い続けています。自覚症状がないのに検診に行き、病気を見つけて貰って、治療を始める―。これは最も避けなくてはならない事。病院は患者がたくさんいないと経営上困るので、病人を数多く生み出したい。そのため、治療が不要な健康人も病人にしてしまう。高血圧でもこれまでこの構図のもとに“患者”が作られてきました。人間ドックや検診はその意味で受けてはいけないのです」
 今回、日本人間ドック学会と健保連が発表した新基準範囲のなかには成人病(生活習慣病)に直結し、多くの人が気にしている「コレステロール値」や「血糖値」も含まれていた。近藤氏によると、これらも血圧とまったく同じ。
 たとえば、血中コレステロール値も従来とは大きな隔たりを示している。
 男性では一四〇~一九九未満が異常なしとされていたが、「超健康」な男性達が示した数値は一五一~二五四だった。
 また、女性は年齢によってバラつきが出ている。“新基準”では三十歳~四十四歳の数値は一四五~二三八。四十五歳~六十四歳は一六三~二七三。大十五歳~八十歳は一七五~ 二八〇となった。
 いずれも上限は「二〇〇未満」という従来基準よりかなりゆるくなっているが、近藤氏は「この数値も意味がない」とバッサリ切り捨てる。
 「コレステロール値が三〇〇以上というように、あまりに高すぎると、狭心症や心筋梗塞など冠動脈疾患の発症リスクに直結する事は確かです。しかし、それを下げるとさらに危険です。大前提としてコレステロールは人間の体にとって非常に重要な物質です。あらゆる細胞膜の構成成分であり、性ホルモンや副腎皮質ホルモンを作り、胆汁の元にもなります。数値が低い方がいいという方向性自体が誤っている。
 そもそも、人体にあるコレステロールの約七割は体内で合成されるから、食事で数値を下げようとしても、あまり意味はありません。また、薬などで数値を下げると、逆に命が縮みます」
 高血圧同様、コレステロールにも「下げるリスク」が存在するのだと言う。
「まず、薬自体による副作用を知っておくべきです。メバロチンという薬はコレステロール値を下げますが、一方で筋肉を溶かし、肝機能障害や末梢神経障害を起こす可能性がある事が分かっています。コレステロールが少なくなる事で脳から筋肉への指令がスムーズに行かなくなる現象も発生します。
 最近では薬剤の特許が切れる為、後発の商品は“より強い効果”を持った薬である事が多く、副作用も強くなる一方です。
 詳しい副作用を把握していない医師も多いので要注意です」

低血糖によって死亡率が高くなる
 さらに「死亡率」では“逆転現象”が起きているという。
「先ほども触れたように、コレステロールが高い人は心筋梗塞などの発症リスクがあります。しかし薬を投与してコレステロール値を下げても、死亡率は変わらないという研究結果が既に出ています。そればかりか、コレステロールが低い人ほど死亡率が高くなる事も分かっているんです」
 一方、患者が全国に約二千五十万人いるとされる糖尿病。発症すると血中のブドウ糖が増える為、検査では「空腹時血糖値」を使ってブドウ糖の量を調べる。従来基準では九九までが正常判定だが、「超健康人」たちは「男性八三~一〇四、女性七八~一〇六」という基準範囲を示した。糖尿病の判定にも今後変化は起きるのだろうか。
 近藤氏はここでも安易に薬に頼る“治療”に警鐘を鳴らすのだ。
「普通は血糖降下剤を飲んで血糖値を下げる事で寿命が延びると思うでしょうが、実際は寿命は変わらない。本来治療が不要な人や、メリットがない人に薬を投与しているのが実態です」
 そして近藤氏は恐るべきデータを示す。
「血糖値を下げると低血糖によって死亡率が高くなるという研究結果も存在しているんです。たとえば初診患者のヘモグロビン・エーワンシーの値が七・五だとすると糖尿病型と判定され、治療が始まります。この場合、医師は薬による目標値を六以下にするでしょう。しかし血糖値を六・五以下に下げると死亡率は急増。むしろ七~九くらいの方が死亡率は低い。特にインスリンを使って血糖値を下げる場合、低血糖死亡のリスクが非常に高い事を知っておくべきです」
 従来の「病人判定」の基準に対し、「本当にあなたは病人ですか?」と問いかける問題提起となった「新基準範囲」。近藤氏は最後にこう指摘する。
「患者や家族自身も、もっと勉強して賢くなる必要があるのかも知れません。ドクターが何を操作し、どんな指標を意図的に使い、何を“語らないのか”を知る事です。そして自覚症状がない人はあらゆる検査や人間ドックを受けない事。これまでの基準はもちろん、新基準範囲も自分で疑って欲しい。正しい知識は受け身では得られないはずです」