2017年6月10日土曜日

安倍内閣をウラで操る「日本会議」「神道政治連盟」の目的とは?

☆記事の文中に

神道政治連盟は、神社本庁が1969年に組織した右翼的な政治団体

とあります。

では『神社本庁』 とは? ↓

神社本庁(じんじゃほんちょう)は、神宮(伊勢神宮)を本宗とし、日本各地の神社を包括する宗教法人である。


神社本庁は、神道系の宗教団体として日本で最大[4]。約8万社ある日本の神社のうち主要なものなど7万9千社以上が加盟している[4]。都道府県ごとに神社庁を持つ[5][4]内務省の外局であった神祇院の後継的存在であり、宗教法人法に基づく包括宗教法人である。
神社本庁の宗教法人としての規則である「神社本庁庁規」では、神社本庁の目的を、包括下の神社の管理・指導、神社神道の宣揚・神社祭祀の執行・信者(氏子)の教化育成・本宗である伊勢神宮の奉賛・神職の養成・冊子の発行頒布を通じた広報活動などとしている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とありますが
このパッと調べて『右翼的な内容』など出て来ない『神社本庁』が
なぜ『右翼政治団体』と化していったのか?

元々の神社はそういうものではありませんでした

しかし

全国にある神社の多くを
『宗教政治団体の巣』にしてしまえば

短期間でその信者?を拡大できます

仏教徒でも
神社は拝みますよね・・

真言宗でも浄土真宗でも
初詣に行きますよね・・
そんな感じで・・

特に田舎は集落ごとに神社があったりして
当番?で奉っています

わたしの実家の村は35軒ほどですが
近所に『神道』の家が一軒ありました

なのでそこの人の『葬式』は
他とは違いますが
普通に村のつきあいはしていました

ほとんどの家が仏教だったのですが
村には『神社』があり(よくある名前の『大歳神社』)
その神社以外にも二か所に
『神さまを奉る』場所?みたいなのがありました。

一週間ずつくらいかな?
当番制で『木の箱』が回ってきて
その時は
毎日
その場所に行って
掃除をしたり
奉ったりします。

それとは別に
特に田舎はJAが好きなので(JA=自民って感じでしょ?)
農家やってる人はたいてい『JAと自民のとりこ』になる
※今の若い人で『有機』や『自然農』やってる人などは、これに
あてはまらない人もいると思います。

その相乗効果にて
高齢者が多いと
いつまでも裏社会に選挙の票が入ってしまう構図
になるのかな??
思います。

この方法で
裏社会が大きく日本に定着を見せていってしまった
のだと
思います。


なので
このまま
『神社』がこんなので
『神道』とは
こんなの

だと
思うことは危険
だと
思います。
元々のそれは
全く違うもの
ですから。

2015年7月 ネット記事


From Wikimedia Commons

積極的な金融緩和により、株価を2万円台に回復させた第3次安倍内閣。しかしここにきて、安全保障法制での強硬姿勢を背景に内閣支持率の急低下が報じられるなど、投資家にとって気になる動きが出てきました。
なぜ安倍内閣は安保法制にこだわるのでしょう?それを理解するには、内閣をウラで操るとも言われる「日本会議」「神道政治連盟」を知る必要がありそうです。ジャーナリストの高野孟氏が詳しく解説します。

安倍内閣支持率を下げた「文化芸術懇話会」もう1つの顔

87%が「神道政治連盟国会議員懇談会」メンバー

自民党若手の勉強会「文化芸術懇話会」で、講師の作家=百田尚樹とメンバーの議員らが繰り広げた野卑としか言いようのない暴言の数々が、安倍政権の支持率を少なくとも5%下げるのに貢献した。
安倍応援団を自認するこうした人たちが驕り高ぶって、内輪で幼稚なはしゃぎに溺れ、結果的に政権を傷つけるという、政権末期にありがちな有様である。
この文化芸術とはおよそほど遠い勉強会には、2~3回生を中心に37人が参加しており、その特徴は、(1) 内閣官房副長官の加藤勝信と自民党総裁特別補佐の萩生田光一の安倍超側近の2人が顧問格というか実質的なリーダーである、(2) 20人(54%)が細田派である、(3) 32人(87%)が「神道政治連盟国会議員懇談会」の会員である――ことにある。

文化芸術懇話会の参加者一覧

※当選回数順、同期内は50音順
※「神道」は神道政治連盟国会議員懇談会、「日本会議」は日本会議国会議員懇談会
当選回数選挙区派閥神道日本会議主な役職など
【】=今回処分
《衆議院》
加藤勝信5岡山5額賀官房副長官
萩生田光一4東京24細田総裁特別補佐
木原稔3熊本1額賀【更迭】
坂井学3神奈川5邦夫系?
薗浦健太郎3千葉5麻生元読売記者
高鳥修一3新潟6細田
松本洋平3東京19二階内閣府政務官
青山周平2比例復細田
池田佳隆2比例復細田
石川昭政2比例復無派閥?
井上貴博2福岡1麻生【厳重注意】
大岡敏孝2滋賀1無派閥?
大西英男2東京16細田【厳重注意】
鬼木誠2福岡2石原
熊田裕道2愛知1山東
昆野智博2比例復細田元産経記者
佐々木紀2石川2細田
白須賀貴樹2千葉13細田
田畑裕明2富山1細田
長尾敬2比例復細田【厳重注意】
藤原崇2比例復細田
前田一男2比例復細田
宮川典子2比例復麻生
宮沢博行2静岡3細田
星野剛士2神奈川12菅系?
堀井学2北海道9細田
武藤貴也2滋賀4麻生
簗和生2栃木3細田
山下貴司2岡山2無派閥?
山田賢司2兵庫7麻生
大西宏幸1比例復岸田
岡下昌平1比例復二階
谷川とむ1比例復細田
宗清皇一1大阪13細田
《参議院》
滝波宏文1福井細田
長峯誠1宮崎細田
宮本周司1比例細田
見るとおり、細田派の20人が目立つほかは、麻生派5人、二階派と額賀派が各2人である。

「神道政治連盟」 選挙での集票力に定評

神道政治連盟は、神社本庁が1969年に組織した右翼的な政治団体で、皇室と日本文化の尊重、新憲法制定、靖国神社の国家儀礼確立、道徳・宗教教育の推進、夫婦別姓反対、祝日の国旗掲揚などを議員に働きかけていくことを主な活動としている。現在の会長は長曽我部延昭(愛媛県=伊豫豆比古命神社宮司)である。
47都道府県に地方本部を持って、趣旨に賛同する地元の国会議員を応援し選挙の集票にも一定の力を発揮するため、6月現在、衆議院議員220人(亀井静香、平沼赳夫を例外としてすべて自民党で、自民党衆院議員の75%を占める)、参議院議員80人(同87%)が「神道政治連盟国会議員懇談会」に参加している。
同懇談会の会長は安倍晋三である。神社本庁は参院比例全国区では、山谷えり子=拉致問題担当大臣有村治子=少子化担当大臣を推しており、この2人が神道政治連盟のアイドル的存在である。
さて、文化芸術懇話会の後見役である加藤官房副長官と代表の木原稔=前自民党青年局長のほか主に3回生以上の数名は、「日本会議国会議員懇談会」の会員でもある。

「日本会議」 宗教色の強い政治運動団体

日本会議とは、1978年に石田和外=元最高裁長官の呼びかけで発足した「元号法制化実現国民会議」を衣替えして81年に発足した右翼的な学者・文化人・経営者中心の「日本を守る国民会議」が、1974年に生長の家の創始者=谷口雅春ら新宗教・神道系の宗教団体中心の「日本を守る会」と合同して、97年に発足した最も包括的な右翼的政治運動団体である。
目指すところは、神道政治連盟とほとんど重なっていて、現在の名誉会長は三好達=最高裁長官、会長は田久保忠衛=杏林大学名誉教授、副会長は田中恒清=神社本庁総長、安西愛子=声楽家ほか2人。
代表委員42人のうち神道系・仏教系・新宗教系など宗教団体代表が16人を占めており、その中には神道政治連盟の長曽我部会長も含まれている。
神道政治連盟と日本会議は直結している訳ではないが、前者が選挙応援団体というレベルであるのに対し、後者ははっきりとした右翼イデオロギーを掲げた国民運動団体であり、その組織の中枢を握っているのは70年代の民族派学生運動にルーツを持つ右翼団体の「日本青年協議会」である。
この日本会議の政界とのパイプが「日本会議国会議員懇談会」で、その役員や会員の名簿はウェブ等で公開されていないが、ウィキペディア等によると14年時点で自民党を中心に民主党と次世代の党の数名を含めて289人の国会議員が参加している。
文化芸術懇話会代表の木原が地元=熊本で度々講演に招いたりして密接な関係にあるのは、「日本会議熊本支部」理事長での多久善郎で、彼は日本会議の事務局を仕切る右翼団体=日本青年協議会の元理事長である。
また、その勉強会で「沖縄の新聞は左翼に乗っ取られている」などと暴言を吐いた長尾敬は「日本青年協議会のメンバーであった」と自ら明かしている。事ほど左様に、神道政治連盟と日本会議はクロスオーバーしている。

第3次安倍内閣と神道政治連盟・日本会議の蜜月

前述の両組織と安倍内閣の閣僚、官邸の政治家スタッフ、副大臣との関係を調べると、これはなかなかビックリする。
閣僚20人のうち公明党の太田国交相を除く19人の全員が神道政治連盟議懇の会員で、15人=約8割が日本会議議懇の会員であるだけでなく、副会長(安倍)、特別顧問・前会長(麻生)、幹事長(下村)、副会長3人(中谷、菅、石破)の6人が要職にある
官邸を取り仕切る政治家出身の副長官と補佐官の5人は、100%が神道政治連盟、2人が日本会議である(但し、日本会議議懇の完全な名簿が入手できなかったので、確認されうる限り)。
副大臣では、公明党を除いた6割が神道政治連盟、45%が日本会議である(同上)。日本会議広島のWebサイトが「安倍内閣は『日本会議内閣』といっても過言ではない」と自慢しているのは本当である。

第3次安倍内閣と神道政治連盟・日本会議の関係

※「神道」は神道政治連盟国会議員懇談会、「日本会議」は日本会議国会議員懇談会
主な役職など神道日本会議
《大臣》
安倍晋三総理○会長○副会長
麻生太郎副総理・財務○特別顧問、前会長
高市早苗総務
上川陽子法務×
岸田文雄外務
下村博文文科○幹事長
塩崎恭久厚労
林芳正農水×
宮沢洋一経産×
太田昭宏国交(公)
望月義夫環境
中谷元防衛○副会長
菅義偉官房長官○副会長
竹下亘復興
山谷えり子拉致
山口俊一沖縄北方
甘利明経済再生
有村治子少子化
石破茂地方創生○副会長
遠藤利明五輪×
《官邸》
加藤勝信官房副長官
世耕弘成×
木村太郎総理補佐官
礒崎陽輔×
衛藤晟一×
《副大臣》
長島忠美復興
浜田昌良〃(公)
赤沢亮正内閣府××
平将明××
西村康稔
西銘恒三郎総務××
二之湯智
葉梨康弘法務
城内実外務×
中山泰秀
菅原一秀財務×
宮下一郎×
丹羽秀樹文科××
藤井基之××
永岡桂子厚生×
山本香苗〃(公)
あべ俊子農水××
小泉昭男×
山際大志郎経産
高木陽介〃(公)
北川イッセイ国交××
西村明宏
北村茂男環境
小里泰弘×
左藤章防衛

菅官房長官“お抱え”憲法学者はフロント団体メンバー

日本会議はいくつものフロント団体を組織して各分野の運動を繰り広げていて、その1つが「美しい日本の憲法をつくる国民の会/憲法改正を実現する1000万人ネットワーク」である。
共同代表は、桜井よし子と、日本会議の中心幹部である三好達田久保忠衛の3人。
代表発起人は39人で、青山繁晴、呉善花、葛西敬之、長谷川三千子、百田尚樹、舞の海など多彩で、その中には長尾一紘=中央大学名誉教授と西修=駒沢大学名誉教授も入っている。幹事長は百地章=日本大学教授、事務総長は打田文博=神道政治連盟幹事長、事務局長は椛島有三=日本会議事務総長である。
日本会議、神道政治連盟、美しい憲法の会がボテボテに重なり合っていることが分かる。
で、面白いことに、6月10日の衆院特別委員会で民主党の辻元清美が菅官房長官に「まったく『違憲じゃない』という著名な憲法学者もいっぱいいる」と言ったが具体的に『いっぱい』名前をあげてください」と攻めて、菅が何とか名前を挙げることが出来たのが、この美しい憲法の会の代表発起人の長尾と西、それに幹事長の百地だった。
文化芸術懇話会が講師に呼んだ百田も「美しい憲法の会」の代表発起人である。お粗末としか言いようがない人材の枯渇で、この政権が余りに狭小なお仲間内で切り盛りされていることが改めて浮き彫りになった。
安倍や菅は、このような右翼偏向も著しい組織や人脈の、一見すると重層的ではあるけれども、実はごく少数の同じような人たちがあちこちで立ち回っているだけの卑小なサークルに取り囲まれていて、そのすぐ向こうに大きく広がる国民世論の動きが見えずに“裸の王様”状態に陥りつつある。

高野孟(たかの はじめ)

1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊。2002年に早稲田大学客員教授に就任。05年にインターネットニュースサイト《ざ・こもんず》を開設。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

0 件のコメント:

コメントを投稿