2011年12月9日金曜日

里親さまからのお便り

兵庫県加古郡稲美町の多頭飼育の子の里親さまになってくださいました
兵庫県朝来市のF様よりメールをいただきました

稲美町の飼い主は若いご夫妻で、ご主人のほうが避妊・去勢は可愛そうという考えで
オスメスごちゃまぜに飼ったり進入してきたわんちゃんに妊娠させられたりであっという間に
多頭飼育になってしまって狂犬病の予防接種もフィラリア予防も散歩さえも満足にさせてもらえていませんでした

ただ、飼い主さんが愛情を持っていないわけではないのでここのわんちゃんたちは社会性はないですが人になれるまでに時間がかからずいい子たちばかりです

ここのわんちゃんたちの里親さまには検査やフィラリア予防が出来ていないことを納得されるかたに里親さまになっていただいていました


メールをいただきました里親さまの了承を得て掲載させていただきます


写真が幸せになったボク君です


一通目のお便り

9月25日の明石公園の譲渡会にて、稲美町のNさまよりオス犬を
お譲り頂きましたFと申します。
その際はありがとうございました。

ご連絡が遅くなりましたが、近況を報告をさせて頂きたいと思い
メールをさせて頂きました。

うちへ来て2日ほどは一切鳴く事もせず、しっぽを丸めたままで
不安そうにしていましたが、徐々に落ち着いてきました。

後日、狂犬病の注射も兼ねて病院へ連れて行ったところ、
フィラリアに罹っていました。
ほぼ強に近い陽性でした。

フィラリアの手術も慣れておられ(田舎なので症例が多いそうです)
以前飼っていた犬のかかりつけ医で信頼もありましたので、
手術をお願いし、10月21日に無事終えました(結構な量を摘出されました)

手術前の検査ではフィラリアでしたが、他はなんともなく健康で、
退院も思ったより早くできました。

食欲が旺盛で、好き嫌いなく食べてくれます。
入院の際も食欲は落ちなかったそうです(笑)

術後はしばらく安静で、散歩も禁止されていましたが、最近は行っています。

多くの犬と居たせい?でしょうか、ひとりでの留守番が苦手なようで
私共も気になってあまり出かけることができなかったのですが、
先週から母も私も留守にすることがあり、今は我慢をしてもらっています…。
私共が外から帰ってきたら、今は足音がわかるようで座って待ってくれています。

性格も大人しく、ムダ吠えもなく、とてもいい子です。
うちの近所の方は犬好きな人が多く、散歩の度に話しかけられたり
寄ってこられたりしてビビっていましたが、少し慣れてきたようです。
逆に、他の犬を見つけたら大喜びです。
ちょっと怖がりさんですが、病院の診察でも大人しくしていたので褒められました。

家に来たときは、あまりにも不安な顔をしていて心配していましたが、
今は顔つきもガラっとかわり、穏やかな顔になりました。
脱走を心配して、散歩は首輪にハーネスと用心していましたが、
今は自分の家も覚えて、散歩が終わるとちゃんと家に向かうようになりました。

それと、最初のお約束で去勢手術をする予定でしたが、
獣医と相談し、まずはフィラリアの治療が先決だとおっしゃったので
体の状態が安定してから行いますので、ご了承下さいますよう
お願い申しあげます。

8年ほど前まで犬を飼っており、15歳まで頑張ってくれて
最期を看取り、可哀そうなのでもうペットは飼わずにおこうと思っていましたが、
この子が来てくれて家の雰囲気も変わり、この子も徐々に心を開いてきて
くれるのが嬉しく思います。
この子も、先住犬以上に頑張って長生きしてほしいと思います。

連絡が遅くなり申し訳ありません、とりあえずご報告まで。


2通目のお便り(これからの参考にさせていただくため手術についての情報を教えていただきました)

やはり他の子もフィラリアだったんですね…。
先生に連れてきた経緯を説明すると、もしかしたら他の子も
感染しているかもしれないですね、とおっしゃっていました。
ボクを検査してもらうと、最近感染したのではなく
成虫の数?からして、かなり前に感染しているとのことでした。

レントゲンでは片方の肺がやられていて、
もう片方がキレイなので元気でいたようです。

私が行った病院は「O動物病院」です。

フィラリアに感染しているとわかり、家に帰ってネット等で調べてみましたが
手術についての情報が少ないので、再度病院で検査も兼ねて相談に行ったら、
今は予防もきちんとされていて、都会ではフィラリアも少ないらしく
手術の経験が少ない病院もあるからだろうと聞きました。
そこの先生も、ここ数年で手術はかなり減ったが、
(しかしこちらは田んぼや畑ばかりで蚊も多く、今も年に数件は手術されているそうです)
数年前まではかなりの数の手術をされていたらしいです。

その他、注射、投薬の治療の説明も受けましたが、
この子にとって一番いい方法として手術をお願いしました。

余談ですが、21~25日の4日間の入院で85,000円ほどでした。
参考になれば幸いです。

他の子も早く元気になることを祈ります。

もし何かお役に立てることがありましたらお申し付け下さい。


3通目のお便り


母が退職し、家に居る時間も増えたので犬を飼おうか、言い、
柴犬みたいな犬が欲しいと言っておりました。
(先代犬がそんな姿をしていたもので・・・)

テレビで震災で被災したペットの様子を見て
どうせ飼うならそういった子がいいと思い、色々調べましたが
やはり遠方なので難しく、朝来市の保健所なども調べてみましたが
どこで譲ってもらえるのかわからず、そこで譲渡会があるのを知り
当日に慌てて伺いました。
時間がギリギリでもう居ないかな、と思ったのですが、
先代犬に姿が似ている2頭がおり、二人で駆け寄りました(笑)

本来なら手術後の状態なら部屋に置いてあげたいのですが、
田舎の古い家で土間を挟んで部屋があるので
ちょっと部屋に上げるのは無理なので土間に繋いでおります。
ボクが寝てからも、心配なのでしつこく私共が様子を見に行くので
ちょっと迷惑そうにされますが…。
病気は動物も人間も同じだと思います。
大したことはしてあげられませんが、とにかく来てくれて感謝しています。


こうやってフィラリア陽性でも関係なく里子に迎えてくださるかたはたくさんいます

警察からの迷子犬はフィラリア陽性の子が多いです

犬を飼っているかたでもフィラリアのことを知らないかたがたくさんいます

飼い犬を迷子にさせる、迷子になっても警察や行政の管理(愛護センター
)に連絡しない(連絡することを知らない)、フィラリアの予防をしない

など、犬のとっては良い飼い主さんとは言えません


こういったわんちゃんが幸せになれることはわたしにとってもこのうえない幸せです

井上

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