2017年5月15日月曜日

ほとんどの人が周りに流されやすい羊のようであることが証明された社会的実験

↓ネット引用

社会的同調(social conformity、社会的適合性)とは?

ほとんどの人は周りの人に流されやすい従順な羊のようであるということを証明するため、隠しカメラを持ちいた社会的実験を行いました。

動画は英語ですが、とてもシンプルなので英語がわからなくても趣旨はご理解いただけると思います。




室内(眼下の待合室)にいる人たちは、ピーという音が鳴るたびに立ち上がりますが、新しく入室したばかりで、実験について何も知らないこの女性も立ち上がるのでしょうか?




わずか3度目のビープ音の後、この女性はその行為の理由も知らないまま、音声と共に立ち上がるようになり始めました。




では、この集団が去った後は、女性はどうするでしょうか?

待合室にいた人たちが、一人一人と呼ばれて去っていきます。その間も、ビープ音が鳴るたびに残された人たちは立ち上がっています。

そして待合室の他の人が全部去り、被験者の女性一人になりました。隠しカメラ以外は誰も彼女を見ていません。彼女は立ち上がるでしょうか?

はい。一人きりになり、誰も見ていない状態でも被験者の女性はビープ音と共に立ち上がりました。つまり集団がいなくなった後でも、この女性はその「習性」を保っているのです。




ではここで、新しい人が入ってきたらどうなるのでしょうか?青いTシャツを着た男性が入ってきました。このルールについては何も知りません。

ビープ音が鳴り、女性は一人で立ち上がります。女性が何度目かに立ち上がった際、男性は最初の女性になぜ立ち上がっているのか、と尋ねます。

それに対して女性は「他のみんながしていたから、そうしなければならないと思ったので」と男性に答えています。

その後、ビープ音が鳴ると女性だけでなく新しく入ってきた男性も一緒に立ち上がり始めました。

さらにサングラスをかけた女性が待合室に入り、最初の女性と男性の間に座ります。新しく入った女性も、数度目のビープ音で何も言わずに一緒に立ち始めています。

さらに男性が数名入ってきましたが、ビープ音が鳴ると立ち上がる、という「社会規範(Social Norm)」はすっかり定着してしまい、新しく入ってきた男性たちも同様の行為を取り始めました。




ペンシルベニア大学の専門家、バーガー氏による説明

「被験者がとった行動は、社会的学習(social learning)といわれるものです。私たちは幼い頃、家族などに言われたことを成し遂げると、それに対して褒められました」

最初の被験者の女性のコメント
「みんなが立ち上がっているのを見て、私もそうしなければならないと感じました。そうしないと私だけがはみ出し者のようですから。

自分も同じようにすると決め、やり始めた時点でずっと居心地がよくなりました」


バーガー氏:「社会的同調(Social Comformity)があるおかげで、私たちは社会的に生きていけますが、しかし同時に悪い習性や繰り返し行為なども身に着けることもあります」

さらに、何度ビープ音が鳴っていても頑なに座り続けていた男性も、しばらく経つと一緒に立ち始めています。

恐ろしいのは、こういった社会的同調がどれだけ行動に影響を与えているかということです。


(翻訳終了)
 
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【コメント】

英語圏では、たとえばいまだに自ら情報収集せずマスコミの情報を信じ切っている人などを指して「Sheeple」という、羊(Sheep)と人間(People)を合わせた合成語が使われています。

日本語では、強いて言えば「B層」や「脳内お花畑」あたりがそれに近い表現でしょうか?

一度、羊のいるファームにキャラバンを設置して数か月暮らしていたことがありますが、確かに羊は怖がりですごく周りの群れの行動に敏感でした。


社会的同調(Social Conformity)
間違いを指摘できない心理。一人では大勢に逆らうことが難しい心理。

要は周りの様子を見て、周りと歩調を合わせようという心理です。
逆に、本文中で被験者の女性も話している通り、周りと違うことをしていると居心地の悪さを感じるのもごく一般的な心理のようです。

子供は周りの人間の行動を見て真似しますし、大人でも全く風習の違う海外に行った場合などには「郷に入っては郷に従え」と周りの様子を見て合わせたりもします。

特に農村文化から発達し、集団意識の強い日本では顕著なのではないでしょうか。
「空気を読む」「周りに合わせる」「場になじむ」など、文化的、伝統的にそれが当たり前という雰囲気がありますよね。



ただこれも度が過ぎると、自分の意志とは関係なく、誰かの都合の良い行動を無意識的に選択してしまう可能性もあり、危険にもなりえます。


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