2011年11月24日木曜日

小型犬出産の報告とご支援のお願い

11月18日に神戸西警察から引き出した小型犬の女の子(上)が今日出産しました

下の男の子は22日(火)に兵庫県龍野市のお宅へお届けしました




 男の子は「ムック」君になりました

大変環境のいいところでのびのびと暮らせそうです

里親さまは当会の会員のかたでいつもご支援いただいており

譲渡の日も支援金を寄付してくださいました

女の子のほうも出産と授乳が終わったら里子に迎えてくださることになりました

名前はモモちゃんです

里親さま宅でのムック君


うちでのモモちゃん(写真は出産前)

19日(土)に明石市のかかりつけの獣医師に相談し
獣医師の説明を受け自宅で分娩することに決めました

この日レントゲンを撮ってもらいお腹のなかには
3頭の赤ちゃんがいることがわかりました
(出産を途中でやめてしまう子もいるので事前に匹数を把握しているほうが
いいということでしたので)

モモちゃんは甘えん坊でわたしと一緒に寝ていました

22日の夜に息使いが荒くなってきたと感じたので
23日にゲージを利用したお産箱を作りました

ゲージに新聞紙やタオルを敷き、保温マットや木綿糸、はさみなどを用意しました

そこにモモちゃんを連れて行き「ここで産むんだよ」と話しましたが
モモちゃんはあまり興味なさそうでした

昨日の夜も一緒に寝ていて今日はいちだんと息使いが荒いなあと
思っていたのですがわたしが寝てしまっている時に
「ぴーぴー」とわたしの脇から声がしました

1匹目が産まれていたんです・・・

病院からもらった出産の介助方法の冊子を一通り読んではいたのですが
かなりあせりました

胎盤の処理はモモちゃん自身がしたのですが
へその緒の切り方がわからないようで
赤ちゃんを振り回すような状態になっていたので
わたしがあわてて切りました

最初に根元を結んでから切るはずだったのに
モモちゃんも興奮してるし
わたしが赤ちゃんをさわろうとするといやがるので
なにも考えず先にハサミで切っていました

この時間は兵庫県下の病院は救急対応していませんので
大阪府箕面市にある病院に電話で聞きながらのお産となりました

病院のかたにへその緒からの出血がそんなになければ
結んでいなくても大丈夫と教えられ安心しました

しばらくしても赤ちゃんがお母さんのおっぱいに吸い付こうとしないので
わたしがスポイドを使って人工ミルクを少しあげると
お母さんのおっぱいを吸いに行きました

ホッ!

それからしばらくたっても次の子を産む様子がないのでまた病院に聞いたら
1匹目を産んで2時間たっても次の出産をしなければ連れてきてくださいと言われました

時間になっても産む様子がありませんので
高速を使って病院に運びました

ゲージごと先生に渡してみてもらうと
なんと2匹目は車の中で産んでいたのでした
そしてへその緒は自分で切っていたのです
(念のため木綿糸とハサミを持って行っていたのですが
動いている様子を感じなかったのでまさかでした)

えらかったね・・・

あと1匹が今どのあたりにいるか
自然分娩できそうかをレントゲンでみてもらいました

順調に下がっては来ているが
赤ちゃんの頭が大きくてお母さんの骨盤を通れるかわからない
無理な場合は帝王切開になるといわれました

この病院は朝5時までなので
5時になったら帰るか他の病院をあたってくださいと言われて
あせりました

5時前に超音波でお腹の赤ちゃんの心拍数をみてもらうときに破水しました
赤ちゃんは元気だそうです
破水をしたので5時以降も見てくださることになりました

ホッ!

つぎに先生がみてくださったのが5時45分

赤ちゃんの頭が大きくお母さんの骨盤のところで引っかかっています

赤ちゃんの心拍数がかなり少なく弱ってきているので
至急帝王切開に切り替えることに・・・

先生に言われました

一番の目的はお母さんの命を守ること
もちろん赤ちゃんも助けたいのですが

弱ってきているので
助からないこともあることを了承してくださいと・・・

はい・・・わかりました
よろしくお願いします

血液検査を経て手術の同意書にサインをしました

一緒に避妊手術もしていただくことになりました


朝7時赤ちゃんが取り上げられました
でも動きません 鳴きません

スタッフの方が二人でドライヤーと手を使って
心肺蘇生マッサージをしてくださっています

祈ります

約15分後
「ピーピー」と元気な声が・・・

引き続き蘇生してくださっているうちに
動きもよくなってきてくれて
一安心です

7時50分

お母さんの手術が終わりました

取り出した子宮と卵巣をみせてくださいました

お母さんはとても元気で早く子どもたちのところへ行きたそう


先生が少し様子をみたあと

慎重に子どもをお母さんに近づけていきます

お腹を切った痛みで赤ちゃんを食べてしまう母犬もいるそうなんです


先生から

お母さんはちゃんと育てる気があるし
3匹の子どもと一緒にしても大丈夫でしょう

帰りの車のなか
時々気をつけてみてあげてください・・・と


優しく熱心な先生とスタッフの方たちのおかげで
みんな無事にお産を済ませることが出来ました

今となっては
無事に終えられたことが夢のようです

やはり小型犬の出産はむずかしいのですね


3時半から9時まで見守ってくださった先生とスタッフの方に
感謝いたします

ありがとうございました

先ほど里親さまに報告しましたら
とても喜んでくださいました

ただ、まだ安心はできません

お母さんがじっくり子育てできるように
環境を整えて子犬の体重管理などしていきます

2匹を育てながら3匹目の陣痛がくるのを待つモモちゃん



お母さんの手術が終わるのを待っている先に生まれた2匹です(お母さんがいないと体温がさがるので道具を使って保温してあげます)
おっぱいが恋しそうだったのでスポイドでミルクを少しあげました



みなさんにお願いがあります

帝王切開ということでかなり高い費用になりました

当会は、わたしが一人で世話している犬・猫の保護数が多いことと
里親さんにお渡しするまでの病院代(特に子猫はかなりかかります)
やミルク・フード、交通費など
かなり出費がかさんでおり
引き続き現在と同じ状況で活動を続けるのが
難しくなってきています

ぜひご支援をいただきたいと思っておりますので
どうかよろしくお願いいたします


写真は今日の出産に関わる明細です
                       115,600円でした





尚、支援金のみでなく物資でのご支援も是非よろしくお願いいたします

フィラリアの薬・猫用ミルク・子猫用缶詰・猫用ドライフード・トイレシートなど

授乳中は赤ちゃんに栄養を取られるので
母犬用または子犬用のフードをあげたほうが
いいと獣医師から聞きましたので
それも含めてお願いいたします

今回のお母さん犬はドライはあまり食べず
缶詰がすきです


物資を送っていただけますかたは
下記メールアドレスまでご連絡ください

支援金の振込み先は

 三井住友銀行  北須磨支店  普通預金  4195240  イノウエヤヨイ


です

どうぞよろしくお願いいたします


全ての生命を尊ぶ会  (078)591-2415 井上














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