2011年7月29日金曜日

たった千円で死なずに済むのに・・・

みなさんフィラリアって聞いたことありますか??

最近は猫フィラリア症の予防薬も出て来ましたが、ポピュラーになってるものだと思っていたはずの犬フィラリア症について、思っていたよりも「知らなくて予防していなく感染しちゃった」・・・「前飼っていた犬が急に具合悪くなり病院に連れて行ったけど手遅れで死んでしまった」・・・という方がとても多いことに驚きました。


犬フィラリア症って・・・
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫です。犬の血液中にフィラリアの子ども(ミクロフィラリア)がいる血を蚊が吸い、その蚊がほかの犬の血を吸うときに伝染します。
犬の体に入ったフィラリアは、成長し心臓や肺動脈に寄生します。
病状としては、血液の循環が悪くなり、腹水がたまったり、血色素尿、失神などがあります。
病気に気づかないうちに、突然死んでしまうこともある、恐ろしい病気です。

通常は毎年春に行う狂犬病の予防接種時にフィラリアの血液検査を行い、陰性なら予防薬を、陽性なら治療薬を月1回投与します。
ただ、動物病院でなく各自治体が公園などで行っている狂犬病の予防接種を受ける場合は、おそらくフィラリアのことまで飼い主に助言しないと思いますし、動物病院でも行っていて法定義務である狂犬病予防接種すらしない人もたくさんいますので、このあたりにこの病気が知られていない落とし穴があるのだと思います。
子犬のうちからかかってしまうこともあります。
あとペットショップで購入した場合もワクチンの話はしてもフィラリアの話をしない・・・などです。


春に当会で保護をしたポインター2匹とビーグルはフィラリアに感染していましたが、3匹とも里親さん宅で月一回治療薬を投与してもらっています。


この時診察してもらった獣医師によると、治療法は3種類あり
①手術で取り出す(大学病院などでないとできないことが多い)
②毒薬であるヒ素を使って体内のフィラリアを殺す
 (ヒ素は毒性が強いので犬のほうが死んでしまうというリスクがある)
③毎月1回の治療薬で時間はかかるが少しずつフィラリアをやっつけていく

ということで、わたしは③の方法を選びました。
それぞれの里親さんも③で治療してくださっています。

その動物病院で処方された治療薬は、1回分で1,600円でした。
(治療薬は一年間通して飲ませます)

血液検査で陰性の場合の予防薬は犬の体重により異なり、1回分1,000円前後です。
(地域によって異なりますが、神戸では5月から11月まで飲ませるようにという病院が多いです)

そして大切なのが、飲ませた日はできるだけ様子を見ていてあげること・・・
その日のうちに嘔吐すると効果がないので翌日追加で飲ませます。(詳しくは獣医師まで)

月々わずかで救える命・・・

大阪のある保護団体が東北大震災で救助したわんちゃんはフィライア感染の子がとても多かったと言っていました。

犬や猫など家庭で飼っている動物は家族と同じはず

動物たちを守れるのは飼主しかいません

自分のこどもと同じように大切に接してください

フィラリア予防は当たり前・・・非難時は一緒に逃げるのが当たり前・・・
それが普通だと思います。

井上

0 件のコメント:

コメントを投稿