2015年11月27日金曜日

カイの門出

今わたしがいる場所は、お父さんお母さんに借りています

原則猫の飼育は不可

小型犬少数だけなら、仕切りを使う条件(部屋全てを自由にしない)で了承を得ています

中型以上は外


ただ、具合の悪い時だけ、猫をゲージならOK

カイの場合、当会にて夫が散歩中に、後ろ足の動きがかなり悪いことと、その日はごはんを食べていないことに気づき、その日の夜にここに連れてきました

カイは老犬

いつか来る日が来たと感じました


カイは室内のトイレシートではできませんが、自分で立つことができないので、フローリングにビニールシートを敷くことでお父さんに了解を得て室内にいさせてもらいました


それから2週間、ごはんを食べる量もうんと減って、動けなくなってきたけれど、頭はすごくしっかりしてて

いつものカイちゃんと、なんにも変らない

その2週間のあいだ、カイちゃんに寝返りうたせたり、ふせの体勢にさせてあげても、横に倒れずにしばらくいられたり、お皿を持っててあげたら自分でしっかり水をのむ、甘えてくる、、

なんにも変らない

いつもの生活に、ただカイが部屋にいるだけ

すごく自然


最初のころわたしは、1日に何度か泣いてた

「カ―イ、ずーっとこのままおってよ」

自作の歌も歌ってあげる

「カーイちゃんはねえ~  かーわいいねえ~ いーい子ーだよ~」


子猫「中」に歌ってあげた時を思い出す


あの時帰ってきて「中」の意識がほとんどなかった時に

「中」を抱っこして外に連れ出す

「ちゅう~ ひなたぼっこしようか・・」
中を胸に抱き、ゆーっくり歩きながら

「ねーむれーねーむれーはーはーのーむーねーにー・・」

のうたを、ずーっと、繰り返す

中が目をあけてくれる

立ち止まって、抱っこしながらそーっとわたしの上半身を歌いながら前後に少し揺らすと

中の目がわたしの目を追う


中が意識を戻してくれた、、、

その日の夜、小と中とわたしとで寝る


中が翌朝に、旅立っていたけれど、、


小、中、大、キセキ、おめめ、ボテ

壊れてしまった携帯に、いっぱい写真が詰まってて

今見ることができないけれど

携帯がもし治ってくれたらまた見れるから
携帯は壊れても棄ててない

中には、1時間こもりうたを唄ったな、、


カイちゃんは、、なんか、いつもと全然変わんない

毎日泣くけど、カイちゃんは、全然ふつうで、、


ただ、年で足が立たなくなって、ごはんが食べれない、お水はのむ


カイにスポイドで水をあげたのは、出発の前日だけ、次の早朝に出発したから

みんなみんな、うちで送る子は、すごい子らばかりや


この子らのおかげで、わたしはどんなに学ばせてもらっていることか・・


ここ数か月、わたしは、自分でこう考えるようになりました


うちで送る子は、みんな幸せなんや

なぜか?

それは


わたしほど、動物を愛す人間は、ほかにいないだろうな

って、思えるようになったから


だから、世話する数が多くても

こういう考えを持つわたしが送る子らは

幸せなんだ


って・・・



↓いつもと変わらない「カイちゃん」






 わたしがカイの頭をなでるのをやめると、わたしの手を鼻で持ち上げて
「もっと撫でて~~」と猫みたいに甘える


 ↓旅立ちの2時間後
夫が来たので撮ってもらった

下側になっていた方の目が閉じてますが

やっぱりカイは笑ってる
カイはいつもとなんにも変らない

かわいいカイちゃん

カイちゃんと過ごせた2年弱、、わたし自身、しんどい時期もあったけど
わたしは幸せ者だ

カイちゃんもまた
めっちゃ幸せになれるところへ行けるんだ

耳がびょんびょーんって立ってて、うさぎみたいに走るんだ

走ったら倒れるのに走るんだ

小型犬にもびびって、、心優しいカイちゃん


そのカイちゃんを撫でながら

わたしはカイちゃんと
その向こうにいる
わたしが見たこともない殺処分されて行った犬猫たちの姿を
わたしは見ている


わたしのことを信じうちの子らのためにご支援くださいまして、本当に、ありがとうございます

カイも本当に
しあわせでした


全ての生命を尊ぶ会
武田弥生


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