2015年3月23日月曜日

白雑種犬「モモ」正式譲渡決定/ご支援のお礼

半月前からトライアルに入っていた「モモ」が正式譲渡となりました

里親さんは京都府のIさま

Iさまは、今年1月に飼われていたわんちゃんを亡くされました

そのわんちゃんは舞鶴の保健所で譲り受けた子だったそうですが現在は保健所からもらうことはできず、京都府の保健所(京都市以外)に来た犬猫は全て「京都府動物愛護管理センター」に送られてしまいます


最初の電話でIさんはおっしゃっていました

「京都府動物愛護管理センターのホームページをみたのですが、雑種犬がいなくて、、センターにメールでも問い合わせたのですが、やはりいないと言われまして、、『ペットのおうち』を見てみると、そちらが掲載されていたので福知山なら近いな・・と思いまして、、モモちゃんはまだ募集されていますか?」

わたし
「ありがとうございます はい募集していますよ
当会は京都府動物愛護管理センターから殺処分される犬を引き取っていたのですが今は頭数がいっぱいということで、引き取りをストップかけられています

京都府動物愛護管理センターに犬がいないのは、殺してしまうからです

犬や猫を助けようと努力している自治体には、必ず何頭も雑種犬もいるものです

センター長が「命を助けよう」という考えではないので、簡単に殺してしまうのでいないんですよ」


と会話をしました

そして「モモ」に関する注意事項や性格的なことなどをお伝えし、まずトライアルからということでお届けし、一昨日、正式譲渡が決まりました



お届け前にいただいたメール

Iです。
ももちゃんの首輪は何センチでしょうか?

(返信)

おはようございます

38センチくらいです

万一迷子になった場合のために油性ペンで、電話番号を書いておいて下さい
ですので、首輪の色は、黒のペンが目立つ色でお願いします

万一いなくなったら、すぐに、地元の警察署と保健所と、それから京都府動物愛護管理センターに連絡お願いします

連絡しないと殺処分になってしまいます

あと、モモがご家族とお家に慣れるまでにいなくなった場合は、すぐにわたしにも連絡お願いします

そういった場合は、それまで世話していた人間が探しにいくと見つかりやすいことが結構ありますもので、、

よろしくお願いいたします

武田

☆通常はお届けの際に里親さんの電話番号を首輪に書いていくのですが、新しい首輪を準備してくださるということですので、里親さまにお願いしました


(Iさん)
わかりました。

脱走についても、承知しました。

ありがとうございます。

↓お届け時(ブログに写真掲載了承いただいてます)




Iさまは、モモへの負担を考慮して軽い鉄のチェーンを準備くださったのですが、モモはひっぱる力が強く、もう少ししっかりしたものがいいのでわたしが近所のホームセンターにチェーンの交換に行っている間、夫がIさんについてお試し散歩をし、ひっぱり制御のアドバイスをさせていただきました

Iさまは、土間を締め切って土間のなかでフリーにさせてあげたいとおっしゃったのですが、モモは何をするかわからないのでしばらくは繋いで様子をみてくださいとお願いしました

☆帰リ道に送ったメール

「先ほどはありがとうございました
一つ伝え忘れました

もし今後つなぐ場所を変えられる場合ですが、そばにフェンスがある場合、フェンスを乗り越えた場合に鎖が短いと宙吊りになり首が窒息する可能性もありますので、その点気をつけていただきますように、よろしくお願いいたします

武田

(Iさまより)

分かりました。

今日は遠いところきて頂いてありがとうございました。
ももと距離を縮められるよう頑張ります。
お二人が帰られて少し寂しそうです。

(返信)

お早いお返事ありがとうございます

そうですか

寂しそうな感じが変わっていくかどうかの観察も、よろしくお願いします

また、ご主人の感想も、なにかおっしゃいましたら教えてくださいね

よろしくお願いいたします

武田


(その日夕方)

ももちゃんも慣れてきたようです。

6時頃クンクン鳴いていたので寂しいのかと思っていたらどうやらうんこに行きたかったようで、大量うんこをしていました。その後大人しくなりました。

父は密かによしよしと言いながら頭を撫でていたので可愛がっているようでした。

今のところ順調です。

(返信)

嬉しいです
ありがとうございます
 
お父様にもご了解いただけたようで、ほっとしました

この調子で、外でトイレをするようになってくれて、あまり悪さすることなく、順調に馴れて行ってくれるといいなと思います

お父様にも、どうぞよろしくお伝え下さい

何かありましたらいつでも連絡お待ちしていますね

武田


(翌日)

昨日の夜は静かに寝ていました。

今日は朝と夕方にお散歩に行きました。
だんだん慣れてきて引っ張りも少なくなりつつあります。

今日は京都市内から姉が帰ってきており、ももちゃんと初対面でした。
人懐こいので、怖がりの姉も可愛がっています。

父ですが、ももちゃんが繋がれている空間で離しておけないか見張りながら格闘しています。
私たち家族は出来るならももちゃんを繋いでおくのではなく自由にさせてあげたいので、見張りながら練習していきます。


数日後

今日の朝、ごはんの後にうろうろするのでリードをつけて外の運動場に出していたら、気を緩めた隙にリードを急に引っ張って柵を越えて脱走してしまいました。
隣の家との間にいました。すぐに見つかりましたので、電話はしなかったのですが、ご報告します。
再三ご忠告をして頂いていたのにこちらの不注意でした。すみませんでした。

今、父が柵を高くしようと思案しています。

父も昨日から朝散歩に行くようになって、家族みんなで可愛がっているのですが、今朝の脱走の件があり手に負えるか心配になってきました。

もし、他の飼い主さんの方がももちゃんと幸せになれるのであれば、14日の譲渡会に参加させてあげたいと思います。
ももちゃんのことが嫌になったということは決してないのですが、ももちゃんに幸せになってほしいのです。
ご意見を聞かせて頂けませんか?
遠慮なくお願いします。


(返信)

連絡いただきまして、ありがとうございます

ご報告ありがとうございます

前のワンチャンが大人しい子だったと聞いていましたので、ギャップが激しいと思います

率直に書いていただいて、感謝します
優しいお気持ち、ありがたいです

よろしければ、お電話でお話をさせていただきたいのですが、今日は電話できるお時間はありますか?

あれば、何時頃がよろしいですか?

武田


このメールを送ったあと、すぐにIさまから電話がかかってきました

当会では、お試し期間は特に決めていません

里親さまが納得いただくまでとしていますが、このとき、篠山市での譲渡会と4月に明石公園での譲渡会も控えていましたので、もし早めに「飼うのは難しい」とのお気持ちが決まった場合は譲渡会開催日の前に返していただければと、事前にお願いしていました

電話でお話して、「モモ」が「逃げようとしたのではない事」やとてもかわいがっていただいている雰囲気がよく伝わってきました

ただ、「モモ」は元猟犬の可能性が高く、その点で難しい面がかなりあります
その点を事前にお話もしていましたが、再度お話をして、前に飼っておられたわんちゃんとはかなり違うことをご理解いただき、そのうえでIさまより、もう少しこのままお試しを続けたいとのお返事をいただきました


数日後

最近のももちゃんの様子です。
土間の台に上がってしまい注意しますがなかなか指示を聞いてくれません。

車を見ると扉の前で開けて欲しそうにするので、昨日ドライブに行きました。車の中では別人(別犬?)のように大人しく寛いでしました。

家族が帰って来ると、はち切れんばかりに尻尾を振って喜んでくれます。


うんこが硬くなってきましたよ(^ ^)


ドライブの時のももちゃんです。



(返信)

こんばんは 武田です
様子を教えていただきまして、ありがとうごさいます

そうですか

前の家にいた時も、ハウスの上によく登ってました
 
猟犬って、こういうことする子、多いんです、、見張ってるような感じで、、

でも、モモちゃんは車の中ではくつろぐんですよね、、

本格的な猟犬は、車では座らずに視線を外に向けて目がお仕事モードに入るんです、、

モモちゃんは、もしかしたら、車に守られて、もうお仕事しなくていいんだ、、って、安心するタイプかもしれないですねえ

わたしの勝手な推測ですが、、

可愛い写真をいただきまして、ありがとうございます

またブログに掲載させていただきますね

何か困った事ありましたら、いつでも連絡くださいね

ありがとうございました

武田


そして数日後に、電話をいただきました

土間から一段階段がありそこにフェンスをして、それ以上は上がれないようになっていて、土間でフリーにしてくださっているということです

フリーにしていても、そのへんのものを壊したりはしないし、外ではないので見張りをして人や犬にわんわん吠えたてることもないということで、モモには理想の飼われ方をしてくださっています

そして、正式にモモを迎えていただくこととなりました


愛情たっぷりで、モモは最高に幸せになれるご家族のもとへ行くことができました


応援・ご支援いただきましたみなさま、長くかかりましたが、落ち着きがなくかなり大変だったモモにようやくやさしい里親さんがみつかりました

本当に、ありがとうございました


そしていただいたメール

こんばんは
早いものでももちゃんが来てからもうすぐ2週間になります^_^賢くなってお座り、お手ができるようになりました。今日はシートに上手にウンコができました
散歩の引っ張りはまだありますがネットでジェントルリーダーというのを買って、練習してよくなってきました。



「モモ」は、昨年「丹波警察署」より引き取りました

昨年3月に「コウ」を、4月に「ミイ」を夫に譲渡していて、夫は出勤前に丹波市市島町まで毎朝車で2頭を散歩に連れて行っていました

ある日、夫から(交際前)電話で、市島と福知山の境あたりで白い犬が放浪しているのをみました、
と電話があり、そのあと丹波警察から引き取ったモモの写真を当会のブログに掲載したところ、それをみた夫から「その犬でした」と、連絡がありモモのトレーニングに来てくれました

その時の様子を書いたブログ↓
http://minna-issho.blogspot.jp/2014_05_01_archive.html


「モモ」や「ロイ」他に保護してきた猟犬たちと接すると、「悲しい猟犬の性」というものが感じられました

人間の利用のためにうまされ、使い捨てにされる多くの猟犬たち


福知山でも猟犬が捨てられていますし、丹波市青垣町でも猟犬がしょっちゅう捨てられては送られた先の「兵庫県動物愛護センター」で殺処分となっています

「兵庫県動物愛護センター」は、わたしからすると、「血も涙もない行政」です

何人もの職員と電話、直面で話して実感しました


この「モモ」も、丹波警察署が管轄の「兵庫県動物愛護センター」に送っていたら間違いなく「殺処分」となっていたでしょう

「殺処分ゼロ」を求める国民の声が大きくなっているというのに、その自治体のセンターのホームページに募集犬や募集猫が全くまたはわずかしか掲載されていないのは、「命を助けない殺処分好きの行政機関」と言えるでしょう


そういった「仕事ができない行政機関の問題」もありますし、「猟犬をもの扱いする猟師の問題」にももっと入っていかなければ「使い捨てにされる猟犬たちの宿命」というものは、改善されることはありません


そろそろ、「狩猟の問題」に、もっと入っていきたいと思っています


☆ご支援のお礼

3月16日に大阪府のTさまより3万円を振込いただきました

3月16日に三重県のKさま(猫のクリ君の里親さま)より1万円を振込いただきました

3月21日に、「モモ」の里親になってくださったIさまが、「保護犬猫のエサ代にしてください」と、5千円をご持参くださいました

Tさま、いつも本当に、ありがとうございます
クリくんの里親のKさま、ありがとうございます
Iさま、、来月あたりお会いできるということで、楽しみにしています
他の子のエサ代にさせていただきます ありがとうございます


本日3月23日、募金箱の中身を回収させていただきました
4629円でした

募金をしてくださった方々、募金箱を置いてくださっています福島文進堂さま、ありがとうございました







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