米ニューヨーク州ロチェスターの保護施設で、飛べないハトと歩けない子犬が仲良くなり、一緒に遊ぶ愛らしい姿に心を打たれた世界中の人たちから寄付が集まっている。
ハトの「ハーマン」は神経を損傷して飛べなくなり、1年以上前に保護された。チワワの子犬の「ランディ」は、後ろ足が不自由で歩くことができない。それでもいつも一緒にいて、まるで兄弟のように寄り添っている。
ハーマンとランディは、ロチェスターで障害のある動物の保護施設を運営する非営利組織、ミア財団を通じて出会った。
ハーマンは自動車ディーラーの駐車場でうずくまっているところを保護され、近くの保護施設では安楽死させるしかないと判断したため、同財団創設者のスー・ロジャースさんが引き取った。
今はベビーベッドの上で過ごしながら、毎日ロジャースさんが屋外へ連れ出して刺激を与えている。
チワワの子犬ランディは新入りだった。スイマーズ症候群と呼ばれる症状のために後ろ足をうまく使うことができず、サウスカロライナ州のブリーダーからロジャースさんのもとに送られてきた。体重はわずか170グラムと、シャツのポケットに入るほど小さい。
ロジャースさんが引き合わせると、ランディとハーマンはたちまち仲良くなった。ハーマンがくちばしでつつくことも、ランディがかみつくこともなかった。
一緒に寄り添う写真をロジャースさんが公開したことで評判になり、世界中から集まった寄付は2日間で6000ドル(約66万円)に上る。
同施設で保護している動物たちの手術代も、これでまかなうことができた。
ランディの里親になりたいという希望者もいる。しかしロジャースさんのもとには「どうかこの子たちを引き離さないで」というメールが1000通も届いているという。
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