許しの最初のステップは、それが無意識に行われたものだと理解すること。そして相手がしたことと、その人のパーソナリティを同等に考えることは出来ないと理解することです。あなたを「傷つけた」人は、自分の育った環境や条件によって、制限された思考によって動かされているだけなのです。
許すということは、悲しみや怒り、その他のネガティブな感情に留まらないことです。そしてそれが可能になるのは、「かたち」を超えた、あなたそのものに触れている時のみです。その次元には、恐れるべきものや、リアルでないものは、何も存在しません。なぜならそこは、神さまが存在する次元だからです。
傷とは、起きた状況に対してマインドが下す判断によって形成されます。実際、判断を取り払ってしまえば、さほど大きな事件は起きていないのです。
たとえば、あなたが誰かと会う約束をしたとしましょう。5時に集まろうと約束したのに、彼は現れませんでした。マインドは、こう判断します。「彼はひどいやつだ」「私は裏切られた」。そのような判断によって、「傷つけられた」と言う感情が生まれます。けれども、ありのまま起きた事実だけを見つめれば、「彼は来ると言ったのに、来なかった」という、たったそれだけのことです。しかし「裏切られた」という判断が、「傷つけられた」という感情を呼び起こし、マインドによって何度も反復・強化されます。そこで感じる「傷」は、エゴの自分が感じるものです。
なぜなら、エッセンスとしてのあなたは、それらを超えた存在だからです。
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