2022年6月5日日曜日

最後が大事。そのために

今のために過去があり、未来のために今がある。今は過去の積み重ね、未来は今の積み重ね。転載→エリクソンの発達段階説における8番めの段階は「老年期」。 【老年期(mature age)】 65歳以上 【心理社会的危機】 自己統合対絶望(ego integrity vs. despair) 老年期になると、多くの人が退職し、子育てを終え、老後の生活が始まることでしょう。人生の総決算とも言える発達課題は「自己統合」。宇宙・地球・人間のように大きな歴史の流れのなかで、自分の人生の意味を見いだすことです。 壮年期までの発達課題をクリアしていれば、老年期で「賢さ(wisdom)」を獲得できます。思うようにいかなかった人生だとしても、「人生は山あり谷あり。だからおもしろい」など、うまく折り合いをつけられるのです。 自分が存在した意味を感じるには、世代間のつながりのなかに自分を位置づけるといいそう。自分に大切なものを託してくれた親や先生など、亡くなった先人の記憶が心に生き続けているからかもしれません。そのため、自身の死に直面しても、自分の人生には意味があったのだと納得し、次世代に希望を託しつつ、安らかに死を受け入れられるのではないでしょうか。 しかし、前の世代から受け継いだものも次世代に残せるものもないと、自分が存在した意味を確認できず、絶望に陥ってしまいます。英国の文豪チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』に出てくる、守銭奴のスクルージをイメージすると、わかりやすいかもしれません。

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