少し太ってる時の方が、元気な気が→佐々木氏は、2021年12月に『年をとったら食べなさい』(飛鳥新社)を出版し、同書はベストセラーとなっている。
なぜ太ったほうがいいのか。それについて、一般に肥満度の判定に使われるBMI(体格指数)という指標から考えてみよう。BMIとは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字で、例えば170cmで65kgなら「65÷(1.7×1.7)」で22.49になる。
日本肥満学会では、18.5未満を「低体重(やせ)」、18.5~25未満を「普通体重」、25以上を「肥満」と定義している。最も疾病が少ないのは22のときで、このBMIが22になる体重を「標準体重」と呼ぶ。つまり、標準体重のときが最も健康ということになる。
しかし、日本の中高年、40代以上の約35万人を10年以上追跡した研究(*1)によると、女性で最も死亡リスクが低いBMIは23.0~24.9、男性では25.0~26.9だった。どちらも標準体重より高く、特に男性の場合は軽度の「肥満」に分類されるくらいが最も長生きだった。
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