役割を替えながら『転生』する
HEARTNIKS 庄司(以下 S):今ともに生きている家族との繋がりは、どのような意味があるのでしょうか?
並木先生(以下、N):家族に関わらずですが、いま『近しい関係にあるひと』というのは基本的に『過去世からの繋がり』を持っていることがほとんどです。ですが『初めての繋がり』という人もたまにいます。ほとんどの人がなんらかの同じ時代を『転生』しています。それらを『グループソウル』という言い方をすることもありますね。僕はあんまりこういう言い方が好きではないんですが、よく言われる『ツインソウル』とか『ソウルメイト』という言い方もあります。これらの言い方は『ロマンティックな関係性なんだ』という思い込みであったり『特別な関係性なんだ』とか、自分の妄想が膨らんでしまうので、こういう特殊な言葉を僕はあまり使いたくないんです(苦笑)。ただそういう風にカテゴライズされる関係性は必ずありますね。
S:『ソウルメイト』や『グループソウル』はよく聞きますね。
N:『グループソウル』というのは、グループで同じ時代を何世か『転生』するんです。例えば10人いたら10人のグループで『転生』をして、その中でいろんな『役割』をします。『親子の関係性』でその時代を生きることもあれば、次の人生では『兄弟』だったり、次の人生では『親友』だったり、次の人生では『恋人』…と、いろいろと『役割』を変えながら『転生』をしていきます。それはすべてが良い関係だけではありません。いわゆる『敵対関係』であったり、相手に裏切られたりと、いろいろな『役割』を替えながら学んでいくんです。それが『グループソウル』や『ソウルメイト』です。必ずしもポジティブな関係だけとは限りません。そして『ソウルメイト』だからといって、立場が『恋人』であるとは限りません。親友や友人、いろんな関係の場合があります。『ソウルメイト』の特徴というのは、必ずそのひとの人生に大きな影響を与えるひとなんです!そのひとに出会えたおかげで人生の転換期を迎えたとか、出会えたおかげで自分の意識がもの凄く変わったとか、自分の人生の方向性が変わったとか。『ソウルメイト』とはそういう形で出会います。
S:『ソウルメイト』というのはいつの時代も変わらず決まった相手なのですか?
N:必ず、とは限りません。ある人生は共にしたり、ある人生では離れて共にしない、ということもあります。或いは相手が霊界に残り、自分はこの世に降りてくる、ということもあります。霊界に残って向こうの世界からこちらを見守る、ということもあるんですよ。『自分の役割を全うしよう』と決めているんです。今世は一緒に転生するのではなく、自分は霊界から相手を守ることによって自分の学びをしていく、ということもありますね。
S:霊界に残って相手を守る…それは『ガイド(守護霊)』になるということですか?
N:そうです。ガイドになります。例えば、来世では自分が『ガイド』となることもあるし、離れることもあるんですね。複雑にいろんなことが絡み合ってるんですね。誰もが持つ『学びのテーマ』
S:それぞれの『役目』や『今世でのテーマ』というのは、必ず誰もが持っているのですか?
N:ありますよ。必ず『学びのテーマ』というものがあります。虐待をされる子供にも『学びのテーマ』があります。例えば今世で虐待をされている子供は、過去世では逆に親の立場で、今世親である魂を虐待していることもあるんです。『真逆』をやっていることがよくありますよ。そうやって立場を替えるんです。子供というのはどの魂も例外なく親を選んでくるので、『今回は親に虐待されて死んでしまうかもしれない』という可能性も知りながら生まれてきます。しかし『良心でそれを止めてくれるかも知れない』という期待も持ちながら生まれることになります。そうやって『学びの立場』を替えながら転生していきます。今世の人生では『なんの罪もないのになんであんなにかわいそうな子供なの?』と言われたりしますが、『本当になにもしていないの?』というのは高い視点から視ないとわかりません。確かに今世(今の人生)では何もしていないでしょう。でも、過去世においてはそういう経験や形を取ってるんですね。だから、ここ(今世)だけを視ていたら正しくものを視ることができません。つまり、何事も偶然ではなく学びのための必然があるんです。
S:では、そこで『寿命』も変わってくるということですか?
N:『寿命』は決めてきているので、『死に方』が変わってくるということです。例えば、事故で死ぬのか、病気で死ぬのか。突然死のような形で死ぬということもあるかもしれません。そして『寿命の長さ』も変わり得ます。その自分が持っている『カルマ』を外さなければ、ここまでの寿命ということになります。でも『カルマ』を外せるだけその人が成長していったら『カルマ』は外れるので、設定していた『寿命のパターン』が変わってきます。『寿命』は決まっていますが、融通が絶対効かないわけではありません。
S:いま『統合』を一生懸命に皆さん進めていますが、『統合』によって寿命も変わってくるし、『本当の寿命』まで辿り着けるということですね?
N:そういうことなんです。最大限の可能性を体現することに繋がります。『カルマ』だということも『バイブレーション』なので、これも外していくことになります。『カルマ』というのも、僕たちが創り出した輪廻転生のゲームみたいなものですから。『悪い事をしたら償いをしなきゃだめ』というルールを創り出したり。なにか悪いことをした場合に、神が罰するっていうことは絶対にありません。神は罰する存在ではないですから。じゃあ誰が罰しているのかというと、それは『自分』です。自分がそれをやったことによる『罪悪感』であったり、自分がそれをやったことによる『罪の意識』というものから、自分がこれだけのものを受けなければならない、私は罪深いひとなので…と決めているのです。自分で『罪の償い』みたいなことをするのです。一番大切なのは『誰が許すか』というのではなく、『自分が自分を許す』ということなんですね。自分が自分を認めるということなんです。神は罰していません。『こんな事をしたらバチが当たる』という言い方が昔からありますが、あれは倫理的、道徳的な教えを守らせるための方便みたいなものと思ってください。
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