2020年1月3日金曜日

ムー実話怪談】死んだ猫が赤ちゃんになって戻ってきた!? 不思議な夢とともに飼い主が体験した「生まれ変わり」の神秘

ネット

ドイツ・ハンブルク>ローザさん(仮名)・アーティスト・女性30代

もし、亡くなった本人と再び直接話せる可能性があるとしたら、あなたは信じるだろうか。

筆者は前世の記憶を持っているという人に何度か会ったことがある。ある人は数回分の人生の記憶があるといっていた。永遠に忘れられないであろう、あの人がどこかで「生まれ変わって」いるとしたら……。

ハンブルクに住むローザ(仮名)は高校生だった当時、レベッカ(仮名)という名のいとこがいた。15歳のローザに対してレベッカは31歳と年が離れていることもあってか、連絡を取ることもほとんどなかったという。
ある日、レベッカはガンに冒されてしまい31歳の若さで亡くなってしまう。レベッカはひとり暮らしで家族はいなかった。

訃報を聞いたローザたちはレベッカの自宅を訪れた。ローザの両親がキッチンや居間の片付けをしている間、ローザはレベッカの寝室にひとりで座っていた。すると部屋の中にのそりのそりと、見るからに年老いた一匹の猫が入ってきた。
これがローザとギズモ(=猫の名前)との初めての出会いだった。

ギズモという名前に聞き覚えがある方もいるかもしれない。映画「グレムリン」で登場する架空の動物で、茶色と白色が混ざったぬいぐるみのような見た目をしている。レベッカが飼っていた猫もギズモのような色だったことから同じ名前が付けられたと思われる。

しかし、ギズモの世話をしていたレベッカは病で亡くなってしまった。ローザの両親は仕方なくアニマルシェルターに引き取ってもらうことを検討するが、ローザはギズモを飼いたいと両親に言った。
あなたが面倒みるならいいけれど、かなり年を取っているわよ。それでもいいのね」

このとき既にギズモは13歳。人間で言えば60歳かそこらの高齢であった。

ギズモを飼いはじめた当初、彼は病弱でかなり弱っていた。高齢のせいもあったと思われるが、レベッカの生前の生活状態はかなり荒れており多数のドラッグにも手を出していたらしい。その上、ヘビースモーカーだったこともあり、それがギズモに悪影響を与えていたのだとローザは筆者に語った。
ギズモを獣医に診せると、高齢だから回復の見込みは薄いだろうといわれた。それでもローザたちは食べ物や環境に配慮をし、およそ半年に及ぶ献身的な世話によってギズモは次第に回復していったのだった。そしてついに、外を走り回れるまでになった。こうしてギズモは14歳の誕生日を迎えることができたのである。元気に走り回るギズモの姿はローザたちに愛情を芽生えさせた。出会いから半年、1匹の老いた猫はすっかり家族の一員となっていた。

だが、そんな幸せな日常も長くは続いてはくれなかった。

ある日、ローザは寝ているギズモを起こさないようにそっとエサを置き、いつものようにひと声かけて学校に行った。年老いた猫が長時間寝てしまうことはよくあるが、この日のギズモはなかなか起きてはこなかった。家族のだれもがそのうち起きてくるのだろうと思っていた。しかし、ギズモはついにエサを食べなかった。それは突然訪れた寿命だった。その日、ローザは泣いた。

ギズモが死んだ数日後、ローザは不思議な夢を見た。
夢の中で私は自分の部屋にいたの。すべてのものがグレーのような色。時間は夜のようだった。黒と白の模様のギズモがいて、私のベッドに走っていって私の方を振り返った。私が彼を追っかけていくと、私にベッドの下を見せようとしたの。ベッドの下を見ると小さなキッチンがあった。彼はその小さなキッチンを私にくれるみたいな素振りをして、私は小さなキッチンを胸に両手で抱きしめた。すると弾けるように消えてしまった」



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