2013年5月15日水曜日

個人保護活動家の方より

おととい、鳥取で犬の保護&里親さがしをしている女性から電話がありました

この人は自宅で小型犬数頭を飼い、その他に保健所から1頭保護した子がいる・・という感じのスタイルでだいたいやっているそうです

電話の内容は、5月5日の譲渡会に来ていたトイプードルのメスの里親になりたいという人がいる
本人は兵庫県豊岡市に住んでいるが、ゆずってもらえるでしょうか?
ということでした
(Tさん保護の子で譲渡会で決まらなかったのらの子犬1頭とトイプードルのオスはその後里親さんが決まりました)

本人の代理で保護活動をしている人がかけてきたのです

おそらくトイプードルだったら里親になってもいいので、いたら教えて
と、言われていたのでしょう

メスのトイプードルには、別の方からも譲渡会後に当会にメールがありました

「今オスのトイプードルを飼っています

6.5キロと大きめで、わたしがからだが小さいので2頭だっこすることを考えて小さい女の子がいい」と・・・

その子に去勢をしているか聞いたところ

「オスの子が可愛くて子孫を残したいので去勢はしていません」と・・・

不幸な命を救うために活動をしているというのに、命を安易に増やすために欲しいというのです

いろいろと、はっきりと書いて、お断りしました


その鳥取で活動している方にも質問をしてみたところ

「うちは家の中で飼っているので、小型犬で里親が決まりそうな子を選んで引き取っている」
と言っていました

そうです
ほとんどみんながそうなんです
一般の人からは、欲しい犬種と年齢層、オスメスまで聞いて譲渡したりしています
それを保護だの愛護だのと言っています

なんでそこまでするんでしょうか??

そんなことをするから、希望者は、言えばかなえてもらえると思う・・・

ペットショップで選ぶように安易に里親希望をしてくる人が増える・・・

里親になるという意味をはきちがえている人が多くなる・・・


保護活動ってなんでしょうか?

命を選ぶことではありません

早く出る子だけを助けて満足しているNPOや個人活動家が多すぎます

そういうことをするから、よけい老犬や中型以上の雑種犬を里子に迎えようとする人が少なくなるんです

そういう子の殺処分が増えるんです

廃業したブリーダーから助けるならわかりますが、今現在営業しているブリーダーから保護だと言って引き取っては里子に出している人や団体ももかなりあります

ブリーダーからお金をもらって、、あるいは無料で、、あるいは払ってでも引き取ったりする・・

大きな団体などは保護に熱心な獣医師と提携していることが多いので、去勢やワクチンも高くはないはず、、
それを里親さんからは結構高額なお金をもらって譲渡する

それを繰り返す・・

もちろん寄付も募りながらですが・・・

ブリーダーは、売れ残った子や繁殖引退犬を愛護団体や保護活動家がどんどん引き受けてくれるので商売がやりやすくなって、何の苦労もせずどんな人にでも何の説明もせずに売りまくり、結果殺処分を増やすことにつながります

たいていの団体がそうだと思いますが、命を助けることよりも、法人や会の存続が第一目標になってしまっています

保健所などから引き取るにしても、「命を選ぶ」ということは、結局は殺処分を増やしているんです

保護活動家がそんなことをしなければ、ブリーダーはもっと経営に苦しむはず・・
繁殖をおさえていったり廃業に追い込まれるはずです

一般の人も「殺処分についてや里親になるという意味をもっと考えるようになるはずです


こういうことを電話の相手に話しました
自然と力がこもりました

相手は

「勉強になりました」
と言って電話を切られましたが・・・


わたしはなにも小型犬を助けてはいけないと言っているのではありません

小型犬も、人間の勝手でつくられたものです

中型雑種だって、もともとは狼だった生き物を人間が造り変えたものです

みんな人間のせいなんです


平等にすべきなんです

小型も中型も大型も若いのも年寄りもみんな平等に・・・


選んで引き取り里子に出して何らかの形でお金を受け取る・・・
それは保護でもレスキューでもない

それは「仕入れ」のようなもの・・・


わたしは選びません
あっせん屋でもありません

純粋に「可哀そうな命を助けたい」と思う方に家族として迎えていただきたい


明石公園の里親譲渡会を、時間はかかっても、そういうものにしていきたい

中型以上の雑種犬を、好んで里子に迎えてくれる人が増えるようにしたい・・・


悩みながら、進んでいきます





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