2021年9月27日月曜日

これをね

みんながやるんだよ 見つけた人間とその家族、友人とか 書いてあるでしょ 別に高額かけて医者やらんでええの 愛なの 愛は行動で移すもの ペットは愛をくれる存在 愛仕方を教えてくれる存在 動物愛護団体に押し付けるのではダメ だってさ、自分の成長のために、神とか天が 出会わせたんだよ!!その試練は 愛を学ぶチャンスなんだ!! 人に押し付けるとせっかくの魂の成長のチャンスを 逃がすんだよ!!わかるかな? →猫がびしょ濡れで倒れているんです」  そう言って、通りすがりの人が事務所に駆け込んできたという。その日は雨。「低体温になっている可能性があるので、温めるためにドライヤーを用意して事務所で待機していました」と、溝上氏は当時を振り返る。しかし、現場に赴いたメンバーから送られてきた猫の写真を見るだに、「もうダメだ」と半分諦めに近い気持ちだったそうだ。ブログに掲載された写真を見ると、確かに死んでいるようにしか見えないが、かすかに息がある。事務所へ搬送して必死にドライヤーで温めるも、体温が低すぎて体温計でも測れない状態。痙攣が起きたためにタオルを口にくわえさせ、なんとか命の危険を乗り越えた。 意識が戻ると、猫はヨロヨロしながらも美味しそうに“ちゅ~る”を舐めた。この猫は井頭公園近くで行き倒れていたことから「井頭(いがしら)12:50」、通称いがちゃんと命名された。  一命を取り留めたいがちゃんだが、さらに過酷な運命が待っていた。「口の中に腫瘍があることがわかったんです。扁平上皮癌というもので、『もう治らない』と獣医師から言われて。あとは看取ることしかできませんでした」。  いがちゃんの未来が判明してからは、「みんなにいがちゃんを覚えてもらうために」と、いがちゃんのいろいろな表情をブログに載せた。その名も、『いがちゃんチャレンジチェック』。  そこには、口の周りをちゅ~るで汚して得意げな顔、メンバーに抱かれて楽しそうな顔、清潔なベッドでゆっくりと眠る顔など、様々ないがちゃんの写真がアップされた。そして、それらとともに、いがちゃんとの“会話”が書かれている。 <それにしても、もっとゆっくりしていけば良かったのに…。  いが「そう?でも、猫神様に呼ばれてたから」 猫神様も、カッコイイいがちゃんに早く会いたかったのかも…。  「やっぱり? うふふ、いがちゃんだもの」 ああ! いがちゃん、そういえば、よくちゅ~るを手ですぐって食べていたよね。  「うん。大好き」 メンバーさんからも、いがちゃんを応援してくれた優しい人たちからも、たくさんご飯やオヤツをいただいたよ。  「エヘへ、ありがとうね」> (ねこけんブログより)  「いがちゃんは本当にちゅ~るが大好きでした。もう治らないとわかってからは、栄養よりもいがちゃんが食べたいものをあげて、緩和ケアだけを考えたんです。最後は穏やかに亡くなりました」。  奇しくも、いがちゃんは『ねこけん』で長らく保護していた猫・彦爺と同じタイミングで旅立った。彦爺はもともと、13年間も真っ暗な押し入れの中で飼われていた猫で、明るいところでは涙が止まらなかったのだという。『ねこけん』設立初期に保護し、20歳を超えて生き、大往生を果たした。  「猫ちゃんが亡くなるとき、バタバタと相次いで逝ってしまうことがあるんです。季節的なものもあるんでしょうね」。ブログには、一足先に虹の橋のたもとでいがちゃんを待つ、彦爺の姿がイラストで描かれていた。  いがちゃんを保護して、わずか1ヵ月後のことだった。

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