エリック・シュローサー氏が書いた「ファーストフードが世界を食いつくす」はベストセラーとなり全米の大学で指定図書にもなりました
「ファーストフードが世界を食いつくす」をティーンエイジ向けにしたものが
「おいしいハンバーガーの怖い話」
内容をざっと紹介します
●マクドナルド社をはじめとするファーストフード会社の、「子どもをダーゲットにした戦略法」
●シェイクに含まれる香料などの化学物質の多さ
[ストロベリーミルクシェイクの原料]
乳脂肪および脱脂乳.砂糖.スイートホエー.高果糖.コーンシロップ.グァルゴム.モノジグリセリド.セルロースガム.リン酸ナトリウム.カラギーナン.クエン酸.食用赤色40号.人工いちご香料
そしてなんと、その中の人工いちご香料にまた47種の化学物質が含まれています
アメリカの香料メーカーは、子どもたちに味見をさせます
子どもたちは、直接研究者の顔をみることなくサンプルを試食し、質問に答えたりしてお金をもらいます
●学校を金もうけの場所にするやり方
●本が出版された2007年現在、アメリカで最も牛肉を多く買っているのはマクドナルド
●ファーストフードチェーンの拡大により牛や鶏の食肉の加工が工業化する
●養鶏農家は孵って1日目のひなを届けられる
与えられる食べ物は。古いプレッツェルとクッキーを混ぜ合わせて脂肪をまぶした灰色の飼料や
牛肉の処理場から出る肉の残骸、油、血液、骨なども
つまり共食いということ
できるだけ早く鶏を太らせたいから・・
(野生の環境では、鶏は仲間の鶏を食べない)
重い体重を脚で支えることができず痛みに苦しめられたり、太りすぎて心臓病になる鶏も・・
ファーストフードを作るために毎年殺される数十億羽の鶏たちは、巨大な処理場で、高速の鎖に足を縛りつけられ逆さに吊るされて、何千羽の仲間とともに運ばれて行き、電気の流れる水につけられ意識を失わせられる
しかし、100羽に1~2羽はスタンバス(失神風呂)では気絶しません
動く鎖は鶏たちを鋭い回転刃のもとへ運び、喉をかき切らせる
しかし、ここでも時おりまだ意識のある鶏が首をそらせて刃を逃れる
次に煮えたぎる湯のタンクに浸かされる
鶏が一度に大量に届きすぎた日は、作業員は、足を一本一本鎖につける時間すらもてない・・
頭上の鎖につけそこねた鶏を、 次々と壁にたたきつけていく
壁にぶち当たった鶏の中には意識を失うものもいるが、残りは泣きわめきながら、あたりをバタバタ羽ばたきまわる
アメリカの動物愛護運動家が撮影したビデオには、イライラした作業員が飛び跳ねて鶏を踏みつけたり、つかみあげて、壁にたたきつけるようすが映っていた
この運動家によると、ある作業員は生きた鶏3羽を床において、一羽ずつ踏みつぶし
「このはじけるような音を聞くのが好きなんだ」と言ったそうだ
マクドナルド社は、動物愛護団体PETA(動物の倫理的待遇を求める人々)に、全国的な抗議運動を始めると言われたため、精肉業界にあからさまな虐待をなくすよう求めた
卵を納める業者に対し、おりの中で立てるだけの空間を与えるよう求めた
と言っても、一羽につきコピー用紙1枚程度だが・・
他のファーストフードチェーンも、この方針をとった
それまでは、ぎゅうぎゅう詰めにされて、たいていは自分の足で立つことすらできない状況だった
ヨーロッパの処理場では、多くの場合、鶏たちは木箱に入れられ密封された小部屋に連れて行かれてガズを吸わされ、痛みを感じることなく気絶させられる
2005年にマクドナルドが発表した報告では、この方法が鶏にとってやさしく作業員にも好ましいし、肉の品質にも影響がないという結果を出したが、費用がかかるので今までどおりの方法で鶏を死なせている
1996年、ウォルトディズニー社は、マクドナルド社と10年間のマーケティング契約を結んだが、2006年5月、ウォルトディズニー社は、マクドナルド社との提携を解消すると発表した
その内容とは・・
子どもたちの肥満の深刻化を受けて
「肥満の原因を作ったとされる企業との提携は、社会的責任に反するので、テーマパーク内のレストランメニューをヘルシーなものにする」
というものであった
著者は、あとがきで、ティーンエイジャーに向けて語っている
「店内に入って列に並んだら、あたりを見回して考えよう
この食べ物はどこから来るのか、、どこでどんなふうに作られるのか、、
ファーストフードを買うという行為の一つ一つが何を引き起こしているのか、、
ほうぼうにどんな影響があるのか、、
そのうえで買うかどうかを選択して欲しいと・・・
全ての生命を尊ぶ会の井上です
この本は、大人も読みやすく、世界制覇をたくらむ企業の裏側がわかりやすく出ています
結局は、金もうけの為なら、人間の子どもの身体と心も、動物の命も、全てめちゃくちゃにしてしまえという悪だくみの心が読みとれます
わたし自身、数年前から肉を全くたべません
きっかけは身体を壊したことで、健康になるために・・でしたが、
動物の現状を知ってからは、もちろん第一に、牛・豚・鶏など、心ある生き物の命の尊重です
それから思うのですが・・
無理やり産まされた動物たち、、ひどい食べ物を与えられ、過酷な環境で身体も精神も苦しめられ育ち、そして最期には、またもの同然に苦しめられ無理やり命を絶たれる動物たち・・
こういう苦しみしか知らない動物たちの身体を食べた人間が、健康でいられるとはどうしても思えないのです
苦しみの多いものを食べると、食べた人間も苦しむのは当然だと思うのです
その苦しみと言うのは、本人の気付かないものであることが多いです
その苦しみは、食べ物に限らず、犬や猫を捨てたり、保健所に持ち込んだり、目の前に可哀そうな子がいても助けない、、そういうことをした場合でもやはり味わうものだと思います
かよわき者たちを助けることが出来るのは、足があり手があり脳が発達している人間だけなのですから・・
そのために、人間は人間として、この世に生まれたのではないでしょうか
「ただ自分の寿命まで何とか食べていけるように、子どものころから勉強して、お金を稼いで、たまに趣味や気晴らしをしてといった、そんなことをするために人間に生まれたのではない」
と、わたし自身は自分のことを思っています
「全ての生命を尊ぶ会」と聞いて、たまに、「宗教ですか?」なんて聞かれることもありますが、宗教ではありません
わたしは無宗教です
宗教っていうのは、やって気持ちが落ち着くとか・・そういう人はやればいいと思いますが、、
わたし自身は、葬式も無意味だと思います
いちばん大切なのは何か・・
自分は何をするためにこの世に生を受けたのか・・
化学化された食べ物や環境に慣れてしまうと、なにもかも見えなくなり考えなくなってしまうようです
そこがまた悲しいかな、人間なのでしょうね・・
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