2012年12月1日土曜日

「北九州ダックス27頭遺棄事件」について

先日ブログに「北九州ダックス27頭遺棄事件」について書かせていただきましたところ、ナナちゃんの里親のOさまよりとても大切な内容のお便りをいただきました(*^_^*)


(Oさまより)
ブログ読ませていただきました。

福岡県警と環境省に電話なさったなんて…井上さますごい行動力です。ほんとに感銘を受けます。(T_T)

そして、がけっぷち犬のお話が出ていましたが、私も同じ、がけっぷち犬のことを今回思い出していました。
がけっぷち犬の里親希望者はもっといたような気がしましたので今改めてネットで調べましたら103件の応募があったそうでした。
徳島県外からの応募が8割だったそうです。
それを聞いて当時私はものすごい違和感を感じました。
全国にはもっともっとたくさんの犬が保健所や愛護センターで飼い主を待っているのに、

何故、がけっぷち犬にだけ里親希望者が殺到するのか。
本当に犬が飼いたいのであれば自分の住む地域の愛護センターに行けばいいじゃないか、と思いました。

日本人はブランド志向が強いです。見栄っ張りの人種なのでしょう。
ペットショップで純血種の犬を買うように、「がけっぷち犬」というブランドの犬を飼って周囲に自慢したかっただけだと思います。

兄妹犬ですが、私は兄妹犬の存在を知らなかったので、大きい里親募集サイトで、「がけっぷち犬の姉妹犬です」という募集の記事があり、
えー、本当かなぁと思いながら読んでいました。井上さまのブログを読んで本当に姉妹犬だったんだなと思いました。
こちらにがけっぷち犬のことと、兄妹犬のことも書かれていました。

今回のダックスにも、300件の応募があったそうですが…。
今、全国では里親を募集しているM・ダックスって本当に多いと思います。
もよりの愛護センターや、井上さまのような保護活動をしていらっしゃる方から譲渡を受けて欲しいと痛切に思います。

それ以上に、もとより犬を捨てる繁殖業者がいなくなってくれればいいと思うし、井上さまのおっしゃるように法律でしっかり取り締まって欲しいと思います。

> でもそうしない人がいて不幸になる動物がいるということは、わたしは国民全部に責任があると思う

また深いお言葉ですね…。胸に染み入ります。
ひとりひとりが声を上げていかないといけないですね。

また長くなってしまいました…

それではおやすみなさいo(_ _*)o



(私からOさまへ)

がけっぷち犬の件ですが、そんなに応募があったのですね・・

サイト見せていただきました
ありがとうございます

実はあのころの私は殺処分の実態を知りませんでした

5年前に夫と離婚したのですが、その夫が9年前にダックスを飼いたいとペットショップで見つけてきました

わたしは何か違和感を感じ反対したのですが言いだすと聞かない人だったので結局ペットショップから買い、その後すぐにもう1頭同じ店で夫がダックスを見つけてきて買いました

飼ったからには愛情を注ぎましたが、あのころの自分を今思うと情けないです

買うという違和感もありましたが、それよりも娘のアトピーを気にしての反対でしたので・・

その2頭は離婚後わたしが引き取ってビックたちと小型犬舎にいます
よく吠えます(>_<)

がけっぷち犬というブランド・・
日本人のブランド志向&見栄っ張り・・わかる気がします

あの時に里親になった方の記者会見での表情を今でもなんとなく覚えています

中年の男性とそのお母さんででした
二人とも困った顔してました

困惑はあってもこれからこの子を幸せにしたいという思いがあるのならいいのですがそんな風には見えませんでした

確かにそうですね・・

その辺が変わらないから日本犬雑種の成犬や老犬は引き取り手がないのでしょうね
 
ほんとに・・今回のダックスにもそれだけ応募があったのなら、もらえなかった希望者は他の犬を助けて欲しいですよね
 
そうすればどれだけの子が幸せになれるでしょうか・・

本当に、嬉しいお便りをいただきましてありがとうございます



(Oさまより)

> あの時に里親になった方の記者会見での表情を今でもなんとなく覚えています
> 
> 中年の男性とそのお母さんででした
> 二人とも困った顔してました

どうも、ノリのような感覚で応募したら当たってしまったみたいな感じだったようですね。
徳島のセンターも、犬を迎えるに当たって年齢や条件などを何も審査せず、全くの抽選で選んでしまったんですね(_;)
井上さまをはじめとする一般の保護活動の方は犬の幸せを考えて、飼う側の環境まできちんと伺って真剣に考慮されていらっしゃるのに…
井上さまのもともと飼っていらしたダックスも、もとは旦那さまの希望で飼われたのですね。
いえ、たくさんの命を育て守っていらっしゃるのですから、本当にすごいと思います。素晴らしいと思います。(言葉にするとなんか表現が薄っぺらくなってしまいすみません)

> その辺が変わらないから日本犬雑種の成犬や老犬は引き取り手がないのでしょうね

そうですね。悲しいですね…。
主人は、雑種の子は表情が豊かだと言います。私も成る程そうだなと思いました。
雑種の子が笑顔になる時にタレ目になるのが可愛くて仕方ないみたいです(笑)

去年だったか、ミニチュアシュナウザーの出ているドラマが流行った時に、
ペットショップにはミニチュアシュナウザーが欲しいという客が押し寄せたみたいです(ノД`)
それも、ドラマに出ている子と同じ色じゃないと嫌だと…!!!

犬を流行りものとして捉えてしまうのは悲しい風潮だなあと思いますが、
いつか雑種が流行る日が来たらいいのになぁと思います。
願わくば、単なる流行りではなく、命の大切さを本当に理解する気持ちから雑種を飼う人が増えたらいいのにと思います。


(わたしからOさまへ)

本当に、、生体販売がなくなって日本本来の雑種をみんなが飼うようになればいいと思います
いえそうなるべきだと・・

外国から様々な種類の犬を輸入しては無理やり繁殖させ、やはり自然に逆らうようなことをしてきたから結局はそういう子たちも不幸になっているんですもんね・・

シュナウザーのこともですが、TVに影響される人多いですもんね・・

ハムスターとか、あらいぐまなんかも結局TVの影響で不幸な目に逢ってますからね・・

本当に、そういう風潮どうにかしたいです




このように、「殺処分」などについて本音でやりとりさせてもらっています

Oさまが書かれている「ミニチュアシュナウザー」やわたしが書いたハムスター(「とっとこハム太郎」の影響)、そして「あらいぐまラスカル」の影響によりあらいぐまも悲惨な目に逢っています


もともとは野生動物であるあらいぐまをわざわざ海外から輸入してペットとして販売した

考えれば(いえ考えなくても)わかることなのに、ラスカルが可愛いからとペットショップで買い「アニメと全然違うじゃないか!」と棄てる人が続出・・

元々野生なので基本ラスカルのようになつかないのは当たり前なんです

そして棄てられたあらいぐまが山でどんどん子孫を増やしました

元々在来種ではないためもちろん生態系も乱します


他に流行りで不幸な目にあった「シベリアンハスキー」とか、無理やり小さく産まされた
「ティーカッププードル」とか・・あんなに小さくて、普通に健康に生きていけると思いますか・・

元々はオオカミだったのを改良(という言葉は適していませんが)して犬をつくりだし「愛玩動物」にしたり「狩猟犬」にしたり「警察犬」にしたり「「盲導犬」「介助犬」にしたりと・・全て人間が利用するために人間が作り上げたのです

猫も「愛玩動物」にしたり農家がねずみ対策でその辺に放したり、今現在のら猫に避妊や去勢手術もせずに餌やりしている人たちも自分がさみしいからそうしているだけであって、、みんなみんな動物を
利用しているわけです


生命は利用するものではありません

人間が過ちを犯したのだから人間が償うべきなのです

今生きている子たちは幸せに最後まで暮らす権利があるのです

そのためにもまず早期に生体販売という罪をなくさなければなりません


そして

いつの日か人間のために利用される動物がこの世からいなくなることを

心から願います





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