2023年12月15日金曜日

手腕

名古屋地裁における生活保護裁判の受給者側勝訴は、弁護士と 裁判官による手腕の結果と言えるでしょう。 手腕とは能力、人間性すべての集合体です。 一方神戸市や那覇市などでは受給者側が敗訴しています。 国による基準額引き下げの計算方法の根拠なるもの、ここですね、何事も、根拠無くして結果は示せないです。 名古屋の裁判官はこの部分をしっかりと突きました。 できて当たり前の公務を当たり前にやったというだけの話。 国と自治体は上告するとのことですが、基準額引き下げのデータの根拠を示せないでしょう。 示したとすると、国民が納得できない不合理なデータを一方的に合理的だと押し付けての訴訟でしょう。 そして国と自治体が勝訴をしたならば、支配政治の構図を引きずるこれまでと何ら変わらぬ形ですね。 国が気に入らぬ判決を出した裁判官は左遷させるとか、 安倍氏が死去した後もまだそんないじめ政治を継続するのか、 それとも自分はそんな人間にはならないと思うかです。 支配するのか支配しないのか、 支配に屈するのか支配に屈しないのか 二極化分断あなたはどちらへ? →緊急集会は、オンラインでつながれ3都市からの参加者を含む約300人が原告の「完全勝訴」の喜びを分かち合った。 冒頭、愛知訴訟の弁護団事務局長・森弘典弁護士が基調報告を行い、名古屋高裁判決の意義と国に課された課題を語った。 この中で同弁護士はゆがみ調整、デフレ調整が「国民に秘し、隠して独自の計算方法によって行われた。(今後は)密室で勝手な計算方法で行われることがないようにしていくことが課題として示された」と語った。 また、愛知訴訟弁護団長の内河惠一弁護士は、「長谷川裁判長は人間的な人だと確信していた。私たち弁護士は、苦境の中にある人々にどれだけ心をはせることができるかが課題、裁判官はわれわれの叫びをどれだけしっかりと受け止めるかが課題、だと思っている。(裁判官の)心が伝わる判決文はなかなかない。今回は生活保護受給者のことを心配していることが判決文から読み取れる。この一つの判決が政治や社会を動かす大きな流れになる」と語った。 さらに損害賠償金1万円についても、「生活保護受給者は500円や1000円という金額で生活している。1万円でも忘れてはいけないという心が伝わった」と高く評価した。 愛知県在住の原告の女性は、「やっと肩の荷が下りた。判決を聞いて涙が出てきた。この10年間(の戦い)がやっと報われた」と目頭を押さえた。富山県からオンラインで参加した原告男性は、「裁判が始まってから10年の間に、先に原告だった妻が亡くなった。自分も病気で不自由な身となり、原告に加わった」と、長きにわたる裁判での苦しい思いを吐露した。 「誰もが人間らしい生活をおくれる国に」 全国の生活保護基準引き下げ違憲訴訟を取りまとめる「いのちのとりで裁判全国アクション」事務局長・小久保哲郎弁護士は、一連の訴訟を通じて原告らの心が一つになっていることに触れ、「人間の尊厳を回復していく戦いができている」と語った。 緊急集会の最後に全会一致で採択された「12.1緊急集会アピール」には、「私たちは、国に対し、上告等を断念し、2013年の引き下げ前の生活保護基準直ちに戻すことを求めます。誰もが人間らしい生活をおくることのできる国にすることを求めます」などの一文が盛り込まれた。 名古屋高裁裁判長が見せた“心のぬくもり”がかたちとなって、実となって原告たちに届くか。早期全面解決を求める裁判はさらに続く。

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