猫を見に来られた方のうち希望者は3組
しかしいずれの方も前に飼っていた猫を戸外に出していた方でした
戸外に出す方にはお譲りできないことを理由を説明します
犬を見に来られた方の中で希望者は1組
80歳代のご夫婦で子供さんは一緒には暮らしていない
理由を説明します
しかしわかってもらえません
ご主人「ええ犬おったらもらおう思て来た」
わたし「ええ犬もよくない犬もないですよ」
ご主人「ビーグルこうとって死んでしもてなあ
篠山にある施設見に行ったけどもう閉めるとかで、あんまりおらんかったから来たんや」
わたし「うちは行政が殺処分にすると決めた子を主に引き取ってて、だれがみても若くてかわいくておとなしい犬は京都府や神戸市のセンターから直接一般の人に譲渡するし、審査に落ちて殺処分となるからうちが引き取った犬でも、比較的若くて性格も飼いやすそうな子はインターネットの募集とかで早く里親さん決まるんで、今日来てる子らはなかなか決まらない子ばっかりです」
ご主人が「ダックスとろろ」を指さして
「あの犬も毛並悪いやろ」
わたし
「9歳です センターに持ち込んだ元飼い主があげてた餌が悪いから、結局年とってから痩せたり
毛がパサパサになったりはげたりするんです
あの子はうなりもあります
たぶん元飼い主にされてきたことのトラウマです」
ビーグルは外で飼ってたんでしょ?」
ご主人
「そうや」
わたし
「小型犬を外で飼うのはだめです
冬は寒さで凍死することもあるし、小型は家に中でないと・・
それにさっき言ったように、犬が後に残ることはだめですから
自分や自分の子供とおんなじ命なんですよ
そういうこと考えんと飼って結局あとあとみてくれる人がいないからって、保健所とか持ち込む人がいっぱいいるんですよ
このダックス2匹とも、飼い主が「もういらん」って行政に持ち込んだ子らですわ」
と言っても、ご夫妻とも表情も変えないし、なんとも思わないようです
こういう人がまた、どこからももらえないと「ペットショップ」や「ブリーダー」から犬を飼うんでしょう
日本のペットショップやブリーダーはそのほとんどが、どんな人にでも何にも説明せず道具みたいに犬や猫を売りますから・・
「金儲けの道具」ですから
それをまた許してるのが「国」ですから
今やっと問題になってきた「政治と金」でしょう
ペット業界から献金もらってる政治家、いっぱいいると思います
政治献金も、政党助成金も、廃止すべきです
「篠山(ささやま)市」は田舎なので、猫についてはある程度予測がついていました
譲渡会の数日前に「丹波新聞」に掲載してもらった「イベント情報」をみて、80歳代の一人暮らしのおばあちゃんから電話がありました
おばあちゃん
「ねずみが多くてなあ・・今の猫はねずみとらへんやろか?
猫がおるだけでもねずみよけになる思うてなあ」
わたし
「いや、ねずみどうこうというより、わたしらは犬や猫を家族と思て飼ってくれる人に里親になってもらうんで・・
猫があとに残ることになる可能性高いんで・・」
おばあちゃん
「それはわたしも思うんや
あとに残ったら可哀そうやし」
わたし
「それに、前飼ってた猫、外に出してたん違いますか?」
おばあちゃん
「そうや 出してた」
わたし
「交通事故で死んだ子いませんでしたか?」
おばあちゃん
「おったなあ」
わたし
「それに外に出すと、オスでもメスでも交尾して不幸な子猫増やすでしょ?
手術しとったんですか?」
おばあちゃん
「オスはいやで飼わんかった メスばっかり飼っとってな 手術はしとったんや」
わたし
「ああそうですか 手術してられたんはいいことですねえ
だけどやっぱり交通事故とか、それに都会じゃ近所との糞尿トラブルとか、あと、猫の首切ったりおなか切る虐待魔がなんぼでもおるんでねえ
命守るいうことで、うちは外に出す人とか、猫があとに残る人には譲れないんです」
おばあちゃん
「やっぱりあきませんかあ
ねずみが野菜でもなんでも食べるんでなあ」
わたし
「そりゃ ねずみもおなかすいて必至なんですわ
人間も今は必至な時代やし、ちょっとねずみに分けてあげる気持ちになってもらえたら私もうれしいですけどねえ」
おばあちゃん
「野菜くらい食べられてもええんやけど、ねずみがおる思うだけで気色悪いから・・」
わたし
「気色悪いですかあ?
ねずみも生きものやし、ねずみも元気にしとるんやなあ・・て、思てもらえませんか?
日本で野良猫が増えたのは、もともと農家がねずみとりのために猫を放したのが原因言われてますし
みんな必死で生きとるんで」
おばあちゃん
「そうやなあ」
という電話でした
田舎の人は80才代でも割と元気な方が多いです
しかし、ご自分の年齢というのを考えても
「欲しいものは欲しい」という方がいるんです
結局、もの扱い
自分に都合のいい期間だけ、都合のいい生きものを飼う
このおばあちゃんも、「ええ犬おったら」と言ったおじいちゃんも、ふつうの人です
だけどその「ふつうの人」が、こういう考えをしているわけです
年齢からすると、
昭和10年生まれで80歳ですから、80歳代ということは、それ以前に生まれたということ
終戦は昭和20年なので、最低でも10年以上は戦争を知っている年代の人たちです
わたしはずっと思っていました
戦争を知っている人たちだからって、「命」に優しいわけじゃない
戦争を知っている人たちが「命」にやさしいならば、今の日本が動物に対しても人間に対しても、
こんなにひどい国にはなってはいない・・と
戦後大人になる連れて「高度成長期」を長く経験した人たちの(全員とは言いませんが)多くが・・
結局は、
経済の成長とともに「命の大切さ」を、忘れてしまったのではないか?と思います
「経済の成長」が底をついた「今」
本当に「命の大切さ」をわかる人たちだけが、この国を救っていけるのだと
わたしは、本気で思っています
譲渡会が終了してから電話をいただいた三田市(さんだし)の方が4月頭に猫を見に来てくださるかもしれません
この方は前の猫ちゃんを大阪の保護団体から譲り受けて「完全室内飼い」をされていた方です
結局思うのですが
わたしがやっていることは
「行政機関のしりぬぐい」だと思います
昨日の譲渡会などは、はっきり言って「啓蒙活動」です
「啓蒙活動」は、とても大事です
でも、それは本当は「行政機関」がしてこなければいけなかったことなんです
「行政機関の怠慢」を、当会がやっている
ということ
でもやりますよ
だって、わたしたち国民が造って来たのがこの今の日本社会ですから
自分に責任がありますから
昨日の様子↓
↓猫はゲージの中に使い捨てカイロを巻いた布を敷き、ゲージの上から毛布を
キッシーとたえは1歳未満で特に寒さに弱いので、途中から車に積みました
(希望者があれば車の中でみていただくつもりで)
↓「ロイ」(手前)と「誠」(奥)
「誠」は、夫と交際していた時に夫の会社で飼ってもらうということで譲渡した子ですが、会社で飼うよりもいい方がいればぜひ一般家庭にと思い譲渡することにしました
(会社で飼っていた場所が雪でぬかるみやすいということで、正月から連れて帰っていました)
わたしが夫と結婚した今、保護犬の多いうちにいるよりも、少ない頭数で一般家庭で愛された方が誠にとっても幸せと思ったからです
「誠」を引き取った「神戸市動物管理センター」担当には、連絡済です
↓「神戸市動物管理センター」から昨年4月に引き取った「野犬キキ」のこどもの「ジップ」君がご夫妻に連れられて遊びに来てくれました!
センターからキキを引き取ったときにすでに妊娠していて5月頭に10頭を生みました
「弘夢(ひろむ)」を生かしてあげることができませんでした
残り9頭が里親さん宅へ巣立ってきました
「ジップ君」、顔も行動も、キキにそっくりでした
↓お座り、ふせなどをご主人から教えてもらい、できるようになってました
↑人見知りすることの方が多いそうですが、手伝いに来ていた娘には喜んで接してくれました
ジップ君は室内飼いされていて、うさぎやにわとりにも攻撃しないし、何かを知らせるために吠えても長く吠えず、いい子だそうです
↓ジップくんの里親さんより、ジップくんが来ていた服などいただきました
ありがとうございます
↓来場者の方よりいただきました(写真ぼけててすみません)
猫のチャシ君とシンバ君の里親さまがいらしてくださり、3千円のご寄附をいただきました
みなさま、ありがとうございます
●振込にていただいたご支援
3月3日 兵庫県Yさまより 2千円
3月6日 大阪府 ㈱マリーンサービス様より 3万円
3月7日 大阪府Oさまより 2千円
3月10日 兵庫県Yさまより 3千円
みなさま、いつも当会の活動をご支援いただきまして、本当に、ありがとうございます
☆次回の里親譲渡会
4月12日(日)
兵庫県立明石公園 東芝生広場
12時~14時
☆雨天中止
連絡先 09037225924武田
(08085170654)
0 件のコメント:
コメントを投稿