2021年3月8日月曜日

うん!いいことネ!

 北海道留萌(るもい)市で2016年、当時9歳の女児の頭を殴ったとして、道警は7日、父親の会社員(38)と無職の継母(37)(いずれも同市)を傷害容疑で逮捕した。女児とその弟にも重いやけどの痕などがあり、道警は夫婦による虐待とみて、引き続き調べている。きょうだいは現在、児童養護施設で暮らしているという。

 発表によると、両容疑者は16年2月頃、自宅で女児の頭を複数回殴り、全治約2週間の切り傷を負わせた疑い。

 捜査関係者によると、道警は昨年12月までに複数回にわたって、女児に「司法面接」を実施。女児の証言などから、両容疑者による加害行為があったとみて、逮捕に踏み切った。

 女児の弟(当時7歳)が16年2月28日に病院に搬送され、その際、女児も体の痛みを訴えた。2人には背中や手足に重いやけどの痕などがあり、頭には切り傷があることも確認された。児童相談所は同3月に2人を一時保護した。

児相からの通報を受けた道警が、任意で両容疑者に事情聴取したところ、両容疑者は当時、傷痕などについて、「遊んでいる時に出来た」「シャワーで熱湯をあびた」などと説明した。道警は、日常生活で生じるものではなく、意図的に何度も殴られたり、熱湯をかけられたりして生じたものと判断し、捜査に乗り出した。

 女児は当初、両親による加害行為について言及していなかったが、司法面接を繰り返す中で、徐々に証言するようになったという。

 ◆司法面接=検察、警察、児童相談所の3者が協力し、子供にできるだけ負担をかけず、被害体験などを聞き取る手法。最高検などは、虐待が疑われるケースで司法面接の実施を検討するよう2015年に通知。16年度の実施件数は全国で306件だったが、19年度は1638件に増えている。

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