僕が僕であるために
by ユタカ オザキ
より抜粋
心すれちがう
悲しい生き様に
ため息もらしていた
だけど この目に映る
この街で僕はずっと
生きてゆかなければ
人を傷つける事に
目を伏せるけど
優しさを口にすれば
人は皆 傷ついてゆく
以下 解釈
人間はみなそれぞれ違うもの。生き方もそれぞれだ。そんなことは頭ではわかっていても、分かり合えないたびにいちいち傷つき、悲しむ。それも人間だ。
尾崎豊もまた、些細なすれ違いに心を痛めていた。「ため息」「生きてゆかなければ」という言葉には、あきらめにも近い感情がうかがえる。
誰しも人を傷つけたくはない。そもそも優しいことはいいことであるはずで、本来人を傷つけるものではないはずだ。
だが悲しいかな「優しさ」すらも、人それぞれで価値観は異なる。すれ違うことがある。自分が思う優しさはときに「押しつけ」や「偽善」となり、思いがけず人を傷つけてしまう。優しくされたいと勝手に期待をしては、裏切られることだってある。
僕が僕であるために』…人生のテーマともいえる自我・自律。純粋がゆえ様々な葛藤や不安のなかにいた10代の尾崎豊は「僕が僕であるために」どう生きることを決めたのだろうか。歌詞をひも解くと、彼が求めた「強さ」が見えてきた。
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